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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

シロが燃えた 

2016/02/25
Thu. 16:25

1月はほとんど寺暮らしで、2月はすでに2回ほど倉敷へ往復して、とにかくこのところ石見銀山の自宅に落ち着くことが激減している。そういうこともあってか、ワイフがリビングのストーブに薪を焚くことが増えてしまう。それと、私が薪を割る時間が減ってしまう。
この悪循環が解消できないまま、すでに2月が終わろうとしているある日・・・

例の如く、しばらく留守にしていた我が家へ帰宅すると、吉田家のネコチャンズはご主人様を全く無視してお出迎えもないまま何処かに潜り込んでゴロゴロと寝ているようだ。
とにかく、少しでも早く冷えきったリビングを暖めてワイフの帰宅を待とうと、焚き付けの小割りや杉の生木をストーブに投げ込んだ。小割りに火が回って杉の生木に火が移って杉ヤニが溶け出して、パチパチと音を立てはじめる頃になって、クロがノソリと何処かからやってきた。どうせさっきまで四畳半の特等席で爆睡していたのだろう。
私と少し距離を置いて両手を前に思いっきり延ばしてお尻を後上方に向かってグイと突き上げて短い団子尻尾をプルプル動かして丸まった背骨を逆ぞりさせて大きなノビをして私と視線をあわせたまま胃袋が見えるかもしれないほどの大あくびを二つするあいだに今度は2本の足を1本ずつ後に上げて肉球を見せながらプルプルと全身の筋肉を思いっきり伸ばしてから私の方へやってきた。
「ニャァ〜(おかえり・・)」と挨拶でもしてくれるのかなと待っていたら、何のこともない、ソファーに浅く座ってストーブをつついている私の膝の下を無言のまますり抜けて最短距離を選んでご飯を食べに行った。ひとしきりカリカリと乾燥猫メシを食べて、左手で水をすくってペロペロと飲み始めた。

このクロの一連の動作を聞きつけたようで、今度はシロが「おかえりフニャァ〜フニャァ〜」と鳴きながら四畳半方面から私めがけてすり寄ってきた。「可愛いヤツじゃ!」と膝に抱きあげたら途端にゴロゴロとノドを鳴らしはじめる。
シロは私に抱かれる時のポーズというか体勢というかそういう姿勢を決めているようで、すぐに頭を私の左腕に乗せてイジイジと身体をうねらせて調整しながらちょうどおちんちんの真上辺りに自分の右横腹を収めて長いカギ尻尾をウネウネと動かす。
私はそのシロの抱かれポーズが落ち着く加減をみて、フリーな右手で耳の後や顎の下などをマッサージして背骨に沿って毛並みを整えてやる。
・・・と、シロの左足の太ももあたりに丸くて大きな茶色のシミのようなものがついている。何事かと思って、その付近の毛をしげしげ点検すると、どうも火に炙られて焼け焦げたふうに見える。もうストーブのシーズンを何回か経験しているし、その間に薪ストーブで自分の毛を焼いたことなど無い。杉の爆ぜた火の粉が飛んで毛を燃やしたのかとも考えたが、それだったらここまで大きく燃え広がることは無いはずだ。

帰ってきたワイフに状況を確認するも、「そぉ〜なのよぉ〜、ゼンゼン思い当たらないのよぉ〜、どうしてこんなんなっちゃったのか・・」どうも、彼女も思い当たることがないらしい。
それからしばらくして、原因はどうやら電気ストーブにあると結論が出た。たしかに、寒がりのシロは気がつくとワイフ専用の電気ストーブの前で燃える寸前まで熱くなっていることがある。このままだと気がつかない間にシロの丸焼きができるかもしれない。
電気ストーブの危険性と薪ストーブの安全性を再発見した。

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寒い朝 

2016/02/25
Thu. 13:49

キーポンが帰省した。
これから、数回学校の用事があるようだが、後期の成績も出て基本的には春休みに入ったということらしい。
それでというわけでもないだろうが、彼女の荷物が幾つか増えただけで、狭い吉田家がいっきにより狭くなった気がする。
特に私の書斎兼隠れ部屋兼私とクロの寝室になっている四畳半には、アッという間に彼女の荷物が散乱し、そのど真ん中の一等地を彼女自身が占領した。
ワイフと夜のひと時を過ごして四畳半へ引きあげたら、キーポンはすでにデスクワーク兼用の炬燵デスクに潜り込んでぐっすり眠っていた。
こうなると、たたき起こしてもテコでも目覚めないことが分かっているから、私は自分用の薄い夏布団を持ち込んで、彼女の隣で小さくなって寝た。
一番の被害者はクロ。
何時もは私の隣の一等地(正にキーポンが寝ているその場所)で丸くなって寝ているのに、昨夜の彼は、リビングの座布団の上で寝ることになってしまった。

島根県は何回目かの強い寒気が入り込んでいる。
作業着に着替えて石見銀山の町並みへ出たら雪が舞っていた。
倉敷から帰って旅の整理をして、しばらくぶりに工場へ出かけた。
倉敷行き直前までの作業を片づけて掃除をしたあとがまだ乾かないでそのまま残っている。
あの時は、雪になるまでに冷え込まないまま冷たい土砂降りが続いて、彫刻の移動に苦労した。
次の仕事は4月の彫刻グループ展用に造る小品。
できたら2~3作造って、その中から一つをグループ展用に決めようと思っている。
構想はすでに頭にある。材料のストックもある。
工場の状態を確認して、その足で万善寺へ向かった。

銀山街道の対向車が雪をいっぱい積んでいる。
万善寺のあたりは真っ白になっているだろうことは予測できる。
おかみさんが自分のペースで絡みついてくることも想像できる。
冬のあいだの万善寺は雪に埋もれてしまうから、おかみさんはとかくに心細がって私を頼る。
息子としては自分の仕事を優先し続けることもできないまま、誰に頼ることもないままストレスが溜まっていく。
「そんな、ため息ばかりつかないでよ。どぉ〜もこぉ〜も、しかたないじゃない」
オヤジのため息が大きかったのだろう。ワイフに諭された。

赤来高原は予測の通り一面雪景色。
国道を万善寺方面へ右折すると、少し雪深くなる。結界君を4WDに切り替えて六地蔵から参道を登る。
一晩を万善寺で過ごして、明日は朝からお檀家さんの納骨がある。さて雪はどうだろう?

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2016-02