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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

新妻なっちゃん 

2016/07/04
Mon. 16:59

石見銀山から万善寺のある飯南高原一帯は、断続的に続く猛烈な豪雨で川の水位が上昇している。眼前の用事で手一杯で島根県の東部や西部がどうなのかよく分からないが、とにかく私の行動している地域は各所で雨の被害が出ている。

湿度も高くて蒸し暑くて、何もしないでじっとしているだけで身体中が湿っぽくベタついている。そのせいなのだろうか、数年前に怪我をした足首の古傷が疼き、それをかばいながら坊主仕事をしていたら今度は膝の調子が悪くなり、それをかばいながら草刈機を振り回していたら腰に負担がかかってしまったようで、今日になってこうしてデスクワークをしているだけで、腰から下のいたるところがとめどなくシクシクと痛い。
なんとも言えない壊れかけのサイボーグのような動きで吉田家をウロウロしていたら、「すぐに病院へ行きなさい!」とワイフが怒り出す。彼女としては、私のそういう様子を近くで見続けているのが目障りらしい。

もう10年位前からこういう身体の不調が時々あって、その頃は自分でも辛いし原因がわからなくて心配だからよく病院へ通っていたものだが、こうして10年も同じような症状が繰り返されると、自分の肉体の老化も原因の一つだろうと思えるようになってきた。本当に我慢できない時に病院へ行っていろいろとドクターに症状を訴えると、だいたい決まって、「せめて1週間くらいは無理をしないで安静にしておかないと、そのうちこじらせて慢性化しますよ」などと脅されて、湿布の貼り薬と鎮痛剤の錠剤と胃薬が出される。普通に暮らしていて、1週間も安静にしていられるはずもなく、結局は無理に無理を重ねてそういう悪循環が繰り返されながら死ぬまで続くことになるのだろう。

そういうあまり調子の良くない状態の時に、嫁に行ったなっちゃん夫婦がご両親と一緒に吉田家を訪問してくれた。
ご両親は川口に在住で、衣料関係の染めプリントをなりわいにしていらっしゃるようだ。
細切れの情報をまとめてみると、のっちが通っていた高校の部活のユニホームを作っていたり、あの世界のイチローさんの日替わりTシャツを染めていたりとなかなかクリエイティブな仕事をしていらっしゃるらしい。縁というものは面白いもので、なっちゃんが学生の頃は染織の勉強をしていたし、その縁もあって今はアパレル関係の会社で営業をしているし、私が学生だった頃は、まだバブルがはじける前の好景気に浮かれていて、何か目先の変わったものを造ればだいたい売れていたから、川口の鋳物屋さんへずいぶんお世話になって、少しばかり儲けさせてもらっていた。結局は、それが全て酒と○○○に消えていたけどね。
そうそう、それになっちゃんの旦那は、ウエブ広告の営業をしていて、いろいろなバカでかい総合商社へも出向しているようだ。まぁ、大きくくくると、それもクリエイティブな仕事と言えなくもないし、営業マンでもあるから適当にオヤジのつまらない話に都合よく付き合って盛り上げてくれるし、なかなかの好青年である。
唯一、吉田家の常識であり良心であるなっちゃんの旦那として申し分のない人物だと、今は思っている。
「今は、キューポラも無くなっちゃって・・・」
奥さんが寂しそうにおっしゃっていた。川口を心底愛していらっしゃるんだろうなぁ・・

なっちゃんも川口で新居を見つけて先日ご両親の近所へ引っ越した。

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大雨 

2016/07/04
Mon. 10:29

万善寺の手間がえ随喜で隣町にある臨済宗古刹観音寺の大般若会へ出かけた。
断続的に強烈な激しい雨が降り続いていて、石見銀山から銀山街道の道中がどういうことになっているか心配だったので、かなり早めに自宅を出発した。
石見銀山の史跡が多く残る町並みを過ぎたあたりで、側溝から水が溢れ出ていた。
バスも通るくらいの道の側溝だからかなりしっかりした規模のはずだが、大量の雨水を処理する能力を完全に超えている。のり面の竹も傾いて車道へのしかかっているし、その先では崖から真横に水が噴き出していてワダチの凹みを伝って川のように流れ下っている。

何日もかけてチビチビ降り続くような梅雨らしい雨を今年はまだ見ることがなかった。
結局、長い目で見ると降水量そのものは例年並みなのだろうが、それがたった一日一晩で降ってしまうと、山も川も側溝も完全に許容量を超えて飽和状態になる。
来年、世界遺産登録10周年を迎える石見銀山が、ここに来て大規模な自然災害に見舞われた。これから観光宣伝も活発になるだろう矢先のことで行政も頭が痛いことだろう。
吉田家の被害というと、大量の雨を賄いきれなくなった雨樋から雨水が天井裏から壁にかけてあふれてしまって雨漏りになったことと、裏庭で赤く実った李の実が一気に落ちて、一面赤い絨毯を敷き詰めたようになったことと、銀山川の濁流に削られて川岸の石垣が少し崩れたことくらいだった。
川岸の石垣は、吉田一家が移り住み始めたこの20年の間に何回か銀山川の濁流で崩されているから、そのうち一気にざっくりと抜け落ちてしまうかもしれないと、それなりに心配もしているが、結局は国土庁の管轄のことなので特に報告もしないでそのまま見捨てている。その吉田家の裏から100mほど下ったところでは銀山川に面したバス通りがえぐられて、生活のパイプラインがむき出しにぶら下がっている。どう考えても復旧作業の優先順位はこちらが上だろう。
あちこちの災害を横目で見ながら結界君を走らせていると、銀山街道の大きく左へカーブした先ののり面が抜け落ちて道をふさいでいた。私が通過した時は、まだ崩れて間もない時だったらしく、濁った泥水が道の窪地へ流れ溜まっていた。大般若会を終わった帰りに通りかかった時はコーンが立てられてあったから、ひょっとしたらボクと結界君がその土砂に巻き込まれていた可能性も無いわけではない。自然を相手に人間など最後は運を天に任せるしかないチッポケなものだ。

自宅前の駐車場へ着いたら、キーポンがノンビリとくつろぐクロをモデルに写真を撮っていた。気楽なものだ。
雨は上がっていたがやたらと蒸し暑い。
自然の仕業のことで無駄に心配して悩み続けてもどうなるわけでもないし、そのくらい気楽にいられる方が普通であることなのかもしれない。
観音寺の大般若会は7月3日。観音寺の施餓鬼会は8月5日。これは毎年恒例で続いている。
何故かこの夏の観音寺の法要には土砂降りとか雷雨とか、尋常でないほどの大雨になる確率が高い。
今年の大般若会もかなりの雨量だった。さて、8月5日はどうだろう?

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2016-07