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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

現代彫刻小品展 なにがでるかなワークショップ 

2016/07/24
Sun. 22:22

会場の受付をしながらワークショップの準備をしていたら、フラリと入ってきたご婦人がいやに熱心に彫刻の一つ一つを見て歩いているので声をかけた。
自分で言うのもどうかと思うが、そのあたりの絶妙の呼吸が彫刻の壁を下げる要素のポイントの落とし所だと思っていて、やはり彫刻の認知を広めるためには営業に繋がるかもしれないその程度のことに積極的に対応できる程の仕事は出来て当たり前だと思っている。
作家それぞれの価値観の問題だから全て正しい行いだと限定できるわけでもないが、日頃からヌルくヌルく毎日を過ごしている吉田としては、年に何回かは積極的に彫刻展の営業をすることも大事だなと思っていて色々手を変え品を変えて乗り切っているわけだ。
それで声をかけると、あのご婦人やっぱり「待ってました」と日頃の思いが一気に吹き出した感じで話が耐えなくなった。
要約すると、ご婦人曰く、こんな素晴らしくレベルの高い展覧会なのに地元に暮らす私はまったく知らないまま過ぎてしまった。もっと積極的に地域に広報すべきではないか・・・というようなことだった。主催者としては耳の痛いところでもあるが、それはそれなりに毎日何もしないで怠慢に過ぎているわけでもない。変に食いついて波風がたつと色々ややこしいことになるので時を見計らって話題を変えることなどしょっちゅうの事だが、そこには、はじめから自分の世界と世間にズレが生じてしまって何かと協調できない最後の落とし所のようなものが暗黙のうちに緩やかに用意されていて、みんなそれなりにそんなもんだと納得してもらっているようなところも無いわけでもない。

今回の展示期間最後のワークショップが始まって終わった。
後半のワークショップは合計57人の性別年齢を問わない参加があった。
主催者としては(というより、オヤジとしては・・)回転率を上げて小銭稼ぎに集中するか、造形の旨味に反応してじっくり気の済むまで制作に集中出来るか・・・というそのあたりに講師もお客さんも共通の納得できるワークショップのネタを仕入れるか・・・まぁ、講師はそのくらいのストレスを持った働きはしてほしいな・・・などと、黒田の時は黒田を思い浮かべながら黒田しかない!と、そう思った(????)って、わかんねぇ〜だろぉなぁ〜・・・(注:黒田ー広島)
まぁ、坊主のはしくれとしては、制作中の時々に人の心を引き付ける話題がそれなりに網羅されていたなと思ったくらいであまり大きな完成の感動を共有するまでに至らなかったが、参加者のそれぞれはまぁまぁ満足していただいたようだ。

例年のように予算枠の中で諸々の外せなくて割愛できない作業が進むということもあって、搬出のドタバタもそんな感じ・・・で、この現代彫刻小品展に労を提供いただく県内彫刻家諸氏の皆様・・・とても助かります!
島根県内ごときでも、確実に彫刻好きな何処かの誰かとすれ違っている作家繋がりな現実の緩やかな拘束に我が身を積極的にゆだねなければいけないと感じつつ、彫刻発表を細分化して次の巡業展(巡回展)に出かける下準備をしている今日この頃であります。

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現代彫刻小品展 ガラス絵ワークショップ 

2016/07/24
Sun. 06:02

今までのらりくらりと怠けていたツケが溜まって、現代彫刻小品展の開催期間中最大のピンチにオヤジの身体がついていけない。まったく、不甲斐ない自分が嫌になる。

動かない身体を騙し騙し起床したのは6時過ぎ。急いで着物に着替えて結界君へ飛び乗ってしばらく走ってから忘れ物に気がついた。引き返して、それで軽く10分のロス。
朝の8時から初七日のお経を読むことも滅多にない。慌ただしくおいとまして次の施主家まですっ飛ばしている間に着信があったが無視。
痛い足を引きずって年回の法事を始める。
200回忌と33回忌と23回忌の3つを1つにまとめての年回法事だから回向の読み上げも大変だ。
アクティブに行動しおしゃべりが止まらない元気なおばあさん3人を相手に、只ひたすら会話が途切れる一瞬を待つばかりでなかなか法事が始まらない。結局、予定より30分オーバーして法事修了。
大衣をそのまま雲水スタイルに切り替えて急いで結界君へ飛び乗って浜田市の展覧会場まですっ飛ばしたが、やはり30分遅刻してワークショップ開始の時間へ食い込んでしまった。

今年は浜田の次に島根県東部の奥出雲町横田で巡回展を開くことにしたから、ワークショップ講師を分散させるために後半の土日は自前ワークショップで対応することにしたのだが、それに万善寺の仏事が重なってしまって自滅した。
とにかく、ボクのゆるい人生で久しぶりの分単位の行動はかなり身体に応えた。

島根県のベテラン彫刻家松本さんが午後から受付を引き受けてくれたので、私はワークショップへ集中することが出来た。
広島から弱障害の子供達が団体で美術館を訪問していて、その数人がワークショップに参加してくれた。
「この子たちは少し頭に障害があるので出来るかどうかわかりませんので・・」
付き添いのお母さんなのか先生なのか職員なのかよくわからないおばちゃんが、そんな念押しをしてきた。
私は専門の先生でもないしタダのオヤシでその上筋金入りのナンチャッテ坊主だから、そんなことを云われても普通に自分が思うように出来るように対応するしか無い。
「・・・この黒い線のところをリューターで削ると白くなるんだ。何も傷をつけないところは透明のままだからね。黒が白になるんだよ。しっかり頭を使って考えるんだよ!」
別にその子が理解できなくても、何か手を動かせば何かが出来上がって、それなりの結果が出るからそれで十分楽しいはずだ。何もしないうちから、出来る出来ないを決められてしまっている子供が可哀想な気がした。
それから3時間の間に幼稚園前の小さな子どもからおばあちゃんまで30人のお客さんがリューターでガラス瓶と格闘した。
中学校の仲良し3人組は1時間近く、椅子とリューターを占領していた。なかなかの力作が完成したが、リューターの電池はヨレヨレになっていた。

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2016-07