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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

始動!とみやま彫刻フィールドアートワーク 

2016/10/03
Mon. 22:33

とみやま彫刻フィールドアートワークが動き始めた。
今年のメインは昨年に引き続いての「ものつくり教室」と、新企画、竹オブジェ公開制作。
竹オブジェは、岡山県在住草月流師範の西本氏にお願いして、会期中に会場になる旧富山小学校周辺野外の一角で公開制作をしていただく。作品に使用する竹のこととか、作品の設置場所のこととか、協力スタッフのこととか、そういう色々な幾つかの条件を話し合うために、事前打ち合わせを兼ねて富山町まで来てもらった。

10時現地集合の予定通り、だいたいそのくらいに到着するとの連絡が入ったので、石見銀山の自宅を出発した。
「今、○○のあたりです♡」
しばらく結界君を走らせていたら電話が入った。まったくトンチンカンな場所だったから、「さては、道を迷ったな・・・」と思ったが、そのまま聞き流した。
狭い日本の狭い島根県の片田舎程度のことだから、せいぜい1時間も待てばそのうち到着するだろうと思っていたが、30分位遅刻して到着した。よく出来たほうだと思う。

富山町のセンター長さんや、自治会連合会の会長さんなどと書類上の説明や打ち合わせをして町内の現場視察に入った。
富山町は、大田市の中でも比較的高地にある。そのほぼ中央に要害山と呼ばれているおむすびのような山が突き出している。その山は昔山城があった。石見銀山の銀を我が物にしようと豪族や大将が戦を繰り返していた戦乱の激戦地でもあった。今は水田と畜産が主な産業になっていて、支えているのはリタイヤした高齢者の皆さん。
富山町も、島根県の他の地域とだいたい似たような農村地帯であるわけだが、少し違うのは、比較的整備された棚田が多く残っていて、実際に稲作で機能していること。春の田植えの時期から秋の刈り入れまで、富山の谷に広がる水田の風景が実に美しい。
私は、かれこれ5〜6年くらい前にこの富山町の棚田を見る機会があって、それでひと目で惚れてしまった。それから、毎年事あるごとにコツコツと通い続けて、やっと昨年から彫刻のイベントを具体的に動かすことが出来るようになって、今年で2年目を向かえる。
人口約500人のいつもは静かなこの地域で彫刻のイベントを開催することで、その期間だけはほんのすこしほど人が動き賑わいが広がる。

現在、野外彫刻は3人の彫刻家の4点の彫刻が町内各所に置かれてある。小品の彫刻は野外彫刻を置かせていただいている地権者のお宅に一つずつ差し上げた。宿泊や会期中の事務所でお世話になったお寺にはワークショップで制作した石のお地蔵さんを安座させてもらった。
ひょっとしたら押し売りのような大迷惑の行為になっているかもしれないが、今のところ強烈なバッシングも無いし、どちらかといえばそれなりにさり気なく受け入れられているのではないのだろうかと都合よく前向きに解釈させてもらっている。

ついでだから、西本氏御一行には帰りに石見銀山を経由して、若干の観光と、「モッタイナイス展」を観てもらった。自分としては、濃密な1日になったと思っている。

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奉納ミュージカル 

2016/10/03
Mon. 08:42

アッという間に過ぎた1日だったが、それなりに充実していた。

すでに数か月前から予約が入っていた年回法事があったので、石見銀山の自宅を8時前には出発した。
もう10月に入っているのに、土間から町並みへ出るとムワァ〜〜っと生ぬるく淀んだ、なんとも秋らしくない空気が漂っていた。宗門では衣替えが厳しくて夏用の大衣はもう着衣できないのだが、とてもそこまで真面目に堅苦しく振る舞うことも出来そうにないくらい蒸し暑い。なんちゃって坊主としては、そのあたりの自覚も希薄だったりするから、特に迷うこともなく普通に夏衣一式を準備した。
法事には、埼玉の方からもご親族が帰省されていて、和やかな雰囲気が漂っていた。前夜は久しぶりのご親族再開でさぞかし盛り上がったことだろう。
夏衣の言い訳をして昔ながらの万善寺様式の法事をして、久しぶりに、本当に久しぶりに3時間の法事を済ませた。
先代の頃でも、近年は万善寺の古式に則った法事など、1年に数回しか無かった。私の代になってからは急激に旧態の様式が崩壊しつつある。こればかりは施主さんの都合もあるから坊主の見解を押し売りするわけにもいかない。なんちゃって坊主としもそれなりに悩んだりしているわけですよ。

墓参りを済ませて斎膳について午前中がアッという間に終わって、石見銀山へ引き返すと、すでにワイフがコーヒーをポットに用意してくれたりして準備万端。
夕方から稲田神社の拝殿前で行われる奉納ミュージカルがある。
何時ものラフなスタイルに着替えて奥出雲へ出発した。

曇り空だったが、ギリギリで雨にならなかった。
私もワイフも、昔々は演劇や映画へよく出かけた。今では改まって観劇することなど本当に稀になった。テレビをみることも激減しているし、2時間程度の映画も、それをゆっくり観る時間がなかなか確保できない。そういう毎日で都合をつけて観ることが出来たミュージカルは、色々な創造を想起できる良い機会になった。音響や舞台や照明のことなど、たくさんのスタッフが協力して造り上げることの難しさを感じた。観客の立場としては、脚本や演出の振り幅がもう少し広く出来ていると一般に受け入れやすいのかなとも感じたが、そのあたりであまり大衆に迎合しすぎるのも演劇のテーマとかコンセプトがブレてしまうこともあるし、まぁ、自分たち組織メンバーがやりたいことをやりたいように素直に演じきったほうが達成感もあるだろうなと思った。
このあたりの表現活動は、彫刻も演劇も何も変わることがない。
それぞれの領域でシンプルに表現できる手段をそれぞれが見つけて全うすればいい。
少なくても、私はそう思って自分の彫刻と向き合っている。

帰りの石見銀山までの2時間は、なんとなく気が高ぶっていた。途中、出雲市を通過するので、駅前の居酒屋で1杯飲んだ。それからワイフが運転を変わって帰宅したのが12時前。ネコチャンズはすでに爆睡してオヤジの帰宅は完全に無視された。

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2016-10