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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

里山の端 

2017/07/16
Sun. 23:26

早朝の第一声が蜩に変わったのは・・・さて、そろそろ1週間も前くらいからだろうか・・・
それまでは、まだ暗いうちから山鳥が鳴きはじめて、世間が明るくなってから保賀のカラスが情報交換をはじめて、それから一斉に万善寺周辺が賑やかになるという、なんとなく決まった順番があった。
それに、たとえば雨の日のカエルが加わったり、子育てツバメが加わったりとそのその時々で若干変化しながら夜が明ける。
最近、夜鳩が頻繁に鳴くようになって、それにつられて木菟も聞こえたりして、それでなくても寝苦しい夜が賑やかになってきたものだから、少々睡眠不足気味である。

今朝も蜩で目が覚めて、まだそのまま起きるには早いから二度寝を貪ろうとしていたら、つがいのカラスが境内に舞い降りて鳴き始めたものだから、うるさいのなんの!・・・もう完全に目が覚めてしまった。
少し前に気がついたのだが、いつものつがいのカラスに3羽目のカラスが加わって一緒に行動するようになっている。電線に3羽並んで止まっていたり、保賀の谷の上空を飛び回ったりしている。子供なのか友達なのか新参者なのかよくわからないが、このまま住み着いてくれるのも少々厄介だなと思ってしまう。

夕方からお大師様の供養と塔婆回向へ出かけた。
保賀の自治会から少し離れた自治会でお祀りしてあるお大師様で、土地のみなさんも起源や謂れはわからないらしい。いつもは、名ばかりの御大師堂の祠へ安座されていて、1年に1回ほど供養のために自治会館へ遷座される。
私が前住職から引き継いだ頃は、各家ご夫婦や先代ご夫婦まで自治会へ参集されて、20人を越えるほどの賑やかな仏事であった。それから10年の間に、どんどん参拝が減って、今夜は遂に男性3人女性5人という、寂しい仏事になった。塔婆回向の枚数も20枚は書いていったが、「もう、この施主さんは死んどりますけぇ」ということで、差し戻されたりして、なかなか複雑な心境のままお供えのおさがりで斎をいただいた。 
さて、この地域のお大師講もこれから先何時まで継続することやら・・・

お通夜のような斎の席になってしまったので、こういう時は坊主の方から話題を提供して会話の道筋をつくることも大事なことだ。
「このあたりはクマは出ますか?」と振ってみたら、一気に話題が広まって会話が動きはじめた。
イノシシ出没は当たり前。田んぼに残った足跡ですぐにクマと分かる。数年前からシカも増えてきた。まだ大きな被害になってないが、これから増えると植林の木や果木の被害が増えそうだ・・・などなど。いまのところ、万善寺の夜はせいぜいタヌキやイタチくらいで、時々イノシシが境内で悪さをするくらいに収まっているが、今朝のようにうるさい朝が常識化してしまうと、もう、寺の境内というより里山の端といえるほどの状態になってしまうかもしれない。
田舎の過疎地の限界集落が山に飲み込まれようとしている実態を見聞した。

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2017-07