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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ミョウガの始末 

2017/07/19
Wed. 23:11

しばらく吉田家を留守にしている間に、裏庭の草が伸びて茂っていた。
春のうちに2回ほど集中して徹底的に刈り込んでおいたから、昨年までに比べるとこの時期の草刈りもかなり楽になった。
それでも、問題がいくつかあって、その一つが葛。この葛がはびこって根付いてしまうと、草刈り機の回転にツルが巻き付いて厄介だ。それに、裏庭の果木へ巻きついて幹を締め上げると、木の成長の体力を奪う。この数年の間に、ほとんどの梅の木が葛にやられて絶えた。自然の植生の力関係は、容赦がない。
吉田家の裏庭程度でも、人の手が入らないと、たった数年で人間が踏み込めないほどのジャングルになってしまう。
この葛を筆頭に、蔓や蔦系の植物がはびこると、成長力の弱い植物は一気に絶えてしまう。人の暮らしに余裕がなくなったり、暮らしが絶えて環境が放置されたりすると、一軒家は2・3年にうちに蔓蔦に飲み込まれてしまう。

今年の春に母親の俊江さんが永眠するまでの、だいたい10年位は石見銀山の吉田家のことがほったらかしにされていた。
私の体力と生活力の弱体が原因と云えなくもないが、結局は石見銀山の吉田家をワイフへ任せっきりにして、万善寺とその周辺の維持管理を優先し続けたからのことだ。
最近になって少しずつだが、吉田家の裏庭をワイフが諦めるようになった気がする。
一時期は、何かに取り憑かれたように裏庭のアチコチの空いたところを見つけては色々な種類の木や花を植え続けた。やがて花が満開になったり、果実がたわわに実ったりすると、それをすごく喜んで愛でた。私が仕事の合間に草刈り機を振り回して大事な草木の幾つかを薙ぎ払ったりするものだから、それが気に入らなくて自分で草刈り機を使ったりしていた時期もあったが、それもいつの間にかしなくなって、人の手が入らなくなった裏庭が荒れはじめた。
寺の俊江さんの方も、ワイフと似たり寄ったりで、万善寺の境内やその周辺に草木を植えたり挿し木をしたりした。こちらの方はまだ彼女が若くて元気だった頃からのことだからその後30年位の間にしだいに株が大きくなって見晴らしが悪くなっていった。
たまたま、私の近くの二人の女性が似たような趣味を持っていたのかもしれないが、そのおかげで、私自身がけっこう苦労している。

植物は、モノも言わないし文句も言わないし只々静かにさり気なく成長するだけのことで、人手もかからないように見えるかもしれないが、実はそれが一番厄介だったりする。
同じ生き物でも、私は断然動物のほうが良い。
植物に比べたら、動物のほうがずっとずっと慎ましく健気に正直に生きて死んでくれる。

7月の終わりには保賀の谷で一斉清掃がある。それまでに万善寺周辺の草刈りも終わらせなければいけないし、今のうちに吉田家の草刈りを済ませておくことになる。
オノレバエのミョウガの時期で、それが密集している。さて、刈り込むべきかどうか?
万善寺のミョウガは、とっくに刈り込んでしまったけどね・・
久しぶりの石見銀山吉田家暮らしは、裏庭の草刈りからはじまっている。

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2017-07