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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

狩人ネコチャンズ 

2017/07/24
Mon. 23:28

琴引山のてっぺんあたりへ、一日中厚い雲がかかっていた。
いつもだったら、だいたいシトシトと雨が降り続いているはずなのに、何故か今日は降りそうで降らない。湿った空気が飯南高原高原をスッポリ包んでいて、とにかく蒸し暑くてしょうがない。
何もしないでいても汗が滲み出てくるような不快な状況で、こういう時はパンツ一丁でフローリングへベタリと寝転んで一日中ダラダラ過ごしたいとツイツイ思ってしまう。
朝からそういう状態で、仕事をする気にもなれない。

仏様は時々薄情で意地悪で冷たく無視される。
「今日のような不快な日は、きっと、仏様もやる気も失せてしまうのだろう・・」
そう思うことにして、白衣と改良衣で坊主の制服を着込んだ。
月曜日から法事をすることなど、1年で一度あるかどうかと云うほど珍しいことだが、たまたまご親族の仕事に月曜休日が多かったということで、それにあわせて法事の日程を決められたのだそうだ。
工場の制作も片付けたし、これから7月のうちに万善寺庫裏の台所を修繕する作業に入ろうと思っているくらいで、おおむねヒマにしている私の方はこの不快な天気が気になるくらいで、特に不都合はない。
大祥忌の法要を済ませ、斎膳をいただいて、午後の早いところで万善寺へ帰って、すぐに白衣などを洗濯機へ放り込みつつ、シャワーで汗を流してスッキリした。

田の字の庫裏は、美術の制作工房代わりに提供していて、グループ展搬入を前に新人の作家たちが最後の追い込みへ入っている。
まだ若い人には、今日のように不快な蒸し暑さなど気にもならないようで、黙々と制作を続けていた。
たぶん、今夜はほぼ徹夜になるのだろう。「それも、試練で良い経験だ・・・」などと、偉そぉ〜に上から目線を被せながら麦とホップをグビリと喉に流し込んて、すぐに寝た。
きっと、ワイフも石見銀山の吉田家で、食卓を作業台に使いながら「制作に励んでいるのだろう」と思いつつLINEしようと思っていたら、本人から電話が入った。
「気持ちが通じてるねぇ〜♡!」
「何云ってるのよ!アンタ出掛けに後ろのドア閉めなかったでしょ!」
ネコチャンズが開いたドアから悠々と脱走して、屋外散歩を楽しんだらしい。
「ストーブの前にスズメが死んで転がってたわよ!外で何してるか分からないんだから!」
外出中に狩りもして獲物をゲットしたようだ。さて、シロかクロか?どちらの仕業だろう??
スズメにはかわいそうなことをしてしまったが、「彼らもナカナカ猫らしいところもあるじゃないか・・」と、ワイフのプンプン声を聞きながらニヤついてしまった。

急に暑くなりはじめてからの吉田家は、必然的に窓やドアを開放する機会も増えて、ネコチャンズにとっては脱走の確率も増してウキウキなシーズンになっているようだ・・・
その夜、ワイフは自分の寝場所からシロを追い出したらしい。それも可哀想だな・・・

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