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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

島根のスコールとフロリダの月 

2017/08/09
Wed. 23:45

導師代行の葬儀が終わってから、松江の美術館へ結界君をすっ飛ばした。空にはとても嫌な感じの雲が広がって、何時スコールがくるかわからない。久しぶりに結界君のエアコンをフル稼働して島根上空に漂う湿気と戦いながら、国道を北上した。

会場にユキちゃんはいなかったが、万善寺庫裏の玄関でほぼ徹夜して制作した彫刻が静かに展示してあった。その後ろには、ヒョロリテツヤの彫刻もいい感じの距離感で寄り添うように設置してあった。
そもそも、その展覧会がどういう趣旨でどういう対象で開催されているのか、私には全くわかっていない。プレゼンのファイルブックのようなものもあったし、キャプション脇に解説文もあったが、どうもじっくり読むきになれないままスルーしてしまった。リーフレットにはアンケート用紙も挟んであって、展覧会参加メンバーのヤル気が伝わってくる。

私は、島根の県境に近い飯南高原の山寺で住職をしながら彫刻を造っているが、こういう松江くらいの近所の展覧会情報が入ると、できるだけ都合をつけて出かけるようにしている。住職坊主も、職業柄狭い地域で行動するばかりで、気がつくと社会の大きな流れに取り残されて世間知らずになっていたりするし、彫刻というと、ひたすら完成を目指して工場に閉じこもって制作ばかりの毎日だから、周辺との会話も絶えて新鮮な情報に取り残されていたりする。
面倒な付き合いもなくて気楽な日常が過ぎるばかりで私のようなナマケモノには都合のいい暮らしなのかもしれないが、一方で造形のビビットな先端からはどんどん縁遠くなってもいる。石見銀山の吉田家を基地にして行動している時は、インターネット環境を泳ぎながらSNSを利用してマメに情報を収集したり発信したりしていたが、万善寺の劣悪なWeb環境ではそれをするのも面倒になってしまう。それもヤバイと思うから、たとえば今回のように、乏しい情報を手繰って足で稼いでアナログの暮らしなりに工夫しているわけだ。

松江からの帰りは、スコールへつかまってしまった。あまりに激しい雨で給油する気にもなれないまま、南下して万善寺を目指した。途中、少し雨足が弱くなって空も明るくなってきた。このままだと結界君の燃料が寺までもたないから給油のついでに少し大きなスーパーへ寄ってお盆までの食料を買い込んだ。
例のごとく、夕方から深夜にかけてはインターネットがまともに使えないので、最近は夕食が落ち着いたらとりあえずひと眠りすることにしている。ウツラウツラしていたらフロリダのノッチからLINE電話が入った。
久々に聞く懐かしい声は、いつもと変わりなく元気そうだった。テキサスを経由してほぼ1日くらいかけてフロリダへ着いたらしい。空港の税関のオジサンがノッチを癒やしてくれたようだ。彼女は実にオヤジ好きだ。5人部屋があてがわれて、同室の娘とすぐに仲良く打ち解けることが出来たらしい。私に似てシャイで人見知のノッチとしては上出来だ。
島根とフロリダは半日くらいの時差があるのだろうか?
これから1年間の仕事に向けて、まずは説明会があるのだそうだ。
なんとなく曖昧なタイミングで目が覚めて頭がうまく回転しない。展覧会のリーフレットで作家と作品を思い出そうとしたが、ユキちゃんはじめ4人が限界だった。

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