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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

万善寺の暑い夏 

2017/08/18
Fri. 23:26

万善寺の暑い夏が終わった。
今年のお参りは、大人17名、小人4名、合計21名であった。
塔婆回向は11枚、年回塔婆の回向が2枚、初盆塔婆が6枚と、俊江さんの1枚。
まぁ、だいたい例年通りといったところだが、今年は吉田家も含めて初盆が多かった。私と同じ歳で亡くなったご主人を除けば、あとはだいたい天寿を全うされた大往生であった。

随喜寺院は、浄土寺さん遷化でどうなることかと心配だったが、お弟子さんの息子さんが松江から駆けつけてくれて、例年と変わらない人数で仏事を仕切ることが出来た。
変わったことといえば、大般若会を憲正さんの祥月命日へ移動すると宣言したこと。
お参りの皆さんの反応は微妙だったが、「まぁ、方丈さんがそう決めたのならしかたねぇ〜なぁ〜〜・・」という感じの表情を読み取って、了解を得たことと勝手に判断させてもらった。
生前の浄土寺さんに相談したら、「そりやぁ〜、えぇ〜じゃないの」とにこやかにうなずいていらっしゃった。
内室の俊江さんじゃないが、「お参りは激減だろぉ〜なぁ〜〜・・」って感じだが、それも万善寺お檀家さん方の信心の気持ちの問題で、住職の方は粛々と我身の役割をはたすだけのことだから、それで十分だと思っている。まぁ、荘厳の作務が一つ増えることは弱った老体に応えるけどね・・・

「くれぐれも、無理のないように出来ることをしておいてくれればいいから・・」
ワイフには、寺院方の接待を一任した。
寺の仏事の運営は、それぞれの寺事情で変わってくるし、ザックリとした決まり事が無いわけでもないが、近隣の各寺のように、檀家の奥様方まで動員して内にも外にも気苦労をかけるのもしのびないし、それ以前に、檀家の奥様に「私にお手伝いさせてくださいませ♡!」といった、身施の信心の持ち合わせも無いだろう。
ワイフにとって何よりの達成感は、随喜を終わった寺院方が、庫裏に下がってノンビリと落ち着いて世間話などしながら心づくしの手料理をパクツイてくれること。それがうまくいけば、それだけで「彼女は満足してくれるはずだ」・・・と、私はそう思うようにしている。食材の買い出しや器の選別など、自分の都合で調整して組み立ててくれればそれで十分。かえって、住職坊主が「あの寺はあれが出た」とか、「この寺ではこうだった」とか、「作法はこうだから」とか、事細かに口出ししないでおいたほうが、ワイフオリジナルの接待になるし、そのうち万善寺オリジナルの接待が組み立てられて、近隣寺院方に周知されることになるはずだ。
ワイフもボクも、一方では彫刻家の顔を持っているし、全身クリエイティブで固まっているから、こういう時のオリジナルバージョンは、何かにつけて人目を引いて記憶に残っていくものだ。

ふと気がつくと、蜩が絶えた。あれだけ、早朝も夕方も賑やかに鳴きわめいていたのに、人の絶えた万善寺がやけに静かだ。自分の耳鳴りがやたらにうるさい。

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