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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

それぞれの制作 

2017/09/03
Sun. 23:26

ご主人様を亡くして途方にくれていた犬が、このままだと保健所行きか万善寺へ一時預かりか、そのくらいしか選択肢が残されていない状態だったところへ、夕方になってやっと次の飼い主が決まりかけてきたと連絡が入って少しホッとしたところだ。
やはり、保健所よりはまだマシとはいえ、オヤジのわびしい一人暮らしの雪深い寺で震えながら寄り添って味気なく暮らすよりは、家族の温かい愛情に包まれて余生を送ったほうがその犬もずっと幸せだろう。
今年に入ってから今までになく忙しい毎日を送っていて、その上犬の事情も増えたりするとどうしようかとチキンオヤジは内心ビクついていたが、心配事の一つはなんとか回避できそうだ。

9月に入って、私の周囲では展覧会発表へ向けての制作が一気に本格化してきた。
ユキちゃんが万善寺の土蔵の前でクスノキと格闘を始めた。
土蔵の下屋を利用してチェーンブロックを取り付けて即席の制作場所を造って、エンジンチェンソーの使い方を教えておいた。
これから約10日間は昼の仕事が終わったら万善寺へ帰って、制作を続けながら寄宿生活が本格化する。

ワイフは最近少し体調不良が続いていてあまり元気がない。
それでも、彫刻制作に向けての気持ちは萎えることなく私へ色々支持を出してくる。
鉄の彫刻家としては自分の制作が無いわけでもないのだが、ワイフの指令に「ノォー!!」とは言えない。
徳島の野外彫刻へ出品する限りなくインスタレーション的彫刻を組み立てるために、20個のパーツと周辺の部品を結界くんへ詰め込んで万善寺の境内へ運んだ。
鉄の制作工場は地面が全面コンクリートで固められているから、彼女のセッティングをシミュレーション出来ない。それで、真砂土で固めた万善寺の境内が都合よく使われることになったわけだ。
ワイフは、かれこれ10年以上かけて少しずつ野外展示の工夫をしている。10日から1ヶ月位の期間を野外設置して耐候性のデータを集めながら根気よく素材研究を続けている。

鳥取のアヤノちゃんが県展の出品作品をデータで送ってきた。搬入の時は色々ドタバタがあって大変だったようだ。
絵を描く人は、発表歴の少ないはじめの頃、四角のフレームの中に自分のすべてがはまり込んで気持ちの方が先行してしまって、制作のスタートから完成までをクールに客観的スケジュールで管理することが不得意な気がする。
彫刻の場合は、かなり慎重に制作計画を練っておかないと作品が締め切りまでに完成しない恐れもあって、周囲の関係者に大迷惑をかけることになる。
アヤノちゃんは、まだ作家歴も若いから、今後も幾つかの失敗を繰り返すことになるだろうが、そういう過程の蓄積が確実に何かのカタチで証明されて次の制作に反映されることにもなるから、あせらないで自分を信じてその時々の難局を乗り切ってほしい。今は制作のベースで少しでも自分のボキャブラリーを広め深めることに専念する時期だと思う。

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2017-09