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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ヨレヨレオヤジの1週間ーその3 

2017/09/20
Wed. 17:53

何年も前からお世話になっていたレンタルトラックの取扱業者が撤退してしまって、それ以来、彫刻関係の移動に苦労している。
徳島野外彫刻展に彫刻を搬入するのに都合の良い業務用のワンボックスがナカナカ手配できないでいた。現代彫刻小品展の準備の合間を見てなんとか借りる手段を見つけるところまでは良かったが、鍵の受け渡しや彫刻の積み込み移動などで無駄に結界くんを走らせることが増えて、もうソレだけでヨレヨレオヤジの体力が消耗した。

奥出雲と万善寺の往復で結界くんを走らせる。
展覧会場を出ると谷川沿いの県道をしばらく北上して、途中から左へソレて西へ向かう。そこから先は幾つもの山越えをして幾つものトンネルを潜って、途中のスーパーで買い物をして万善寺へ帰る。
もうかれこれ10日間くらいはこんな毎日を続けている。
その間に、稲刈りが始まって終わる。
ススキが穂を出し、そばが白い花を咲かせる。
台風もやってきたが、中国山地がガードしてくれた。
北朝鮮のミサイルは島根に大きな影響もなく過ぎたようだ。
広島カープが2年連続でセリーグを制したが、その歓喜を共有することは出来なかった。
先月末から続いていた七日務めの代行坊主が終わってやっとお役御免になった。
烏蒭沙摩明王様の一時遷座は、改修工事が終わって新トイレに安座される日も決まったので、彫刻制作中の工場から駆けつけてお経を読んだ。
まぁ、とにかく、毎日が昼も夜も関係なく目まぐるしく過ぎた。

現代彫刻小品展のキャプションと出品目録を造っていたら、出品者の彫刻が2点遅れて加わった。
その原稿差し替えや印刷を予定していた日に鳥取のアヤノちゃんが大作の試作を持ってやってきた。
昼の間は工場にこもって鉄の粉塵をかぶりながら彫刻の制作を続けていたから、もう、寺の玄関に入ったときは倒れそうだったが、すでに到着していたアヤノちゃんの弾けるほどの元気な笑顔に押し戻されてかろうじて踏みとどまった。
制作も佳境に入って、もう少し深刻に悩んで目が三角になっていても良い時期のはずなのにイヤにハイなのがかえって心配になる。
今更吉田ごときにお伺いをたててもそれほど作品レベルが向上するわけでもないと思うが、それなりになんとなく頼ってこられると、こちらもとろけた脳味噌を駆使してなんとか付き合っていこうという気になる。
こういう、制作の店を広げるのに建具を取り払った14畳ほどの寺の庫裏は都合が良い。
知恵を出し合いながら構成を煮詰めているうちに、いつの間にか夢の世界へトリップしていたようで、気がつくとすでに早朝!
アヤノちゃんは、ほぼ徹夜で試作と格闘していた。ナカナカの根性と体力だ。
それからヨレヨレオヤジはセッセと目録を手直しして印刷を続けた。
彫刻展の初日がこうしてスタートした。

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ヨレヨレオヤジのの1週間ーその2 

2017/09/20
Wed. 11:26

万善寺から奥出雲の現代彫刻小品展会場までは、近道だと1時間もかからないが、国道から主要県道を経由した平易な道だと1時間半ほどかかる。
この2つの選択肢を毎朝毎夕の往復で悩む。

このところ、本気になって寝たことがない。
眠くなると自分の近所にあるシュラフへ潜り込んだり、気がつけばデスクワークのリクライニング椅子で仮眠していたり、小さなソファーへ丸まって寝ていたり、とても不健康な睡眠をとっていて、朝起きると、節々が固まって悲鳴を上げてナカナカ思うように動かない。
大作の彫刻を造っているユキちゃんが寄宿してくれているから、いつの間にか眠ってしまった私へ知らない間に夏布団を掛けてくれていたりして、かろうじて風邪をひかないですんでいる。

小品彫刻展のスタートは台風とぶつかった。
吉田はかなりの確率で雨男だし、自然を相手にどうこうできるわけでもないから、なるようにしかならないと、その時々の状況に身を委ねている。
今回は、オープニングで四国在住の彫刻家松永さんを呼んでいたのだが、台風の直撃進路に当っていてそういうところから移動するのも難しいだろうと予測していたら、当日早朝に電話が入って、「まだ、風とかたいしたことないんだけど、JRが運休決めて移動手段が無いのよ・・」と、弱りきっていたから、「こういう時のことなので無理されないでください」と伝えて、すぐに宿泊予約のキャンセルをしたりして、少しざわついた。
結局、オープニングトークとワークショップは台風の影響で割愛となったが、ささやかなオープニングパーティーは奥出雲からの参加もチラホラあるし、若い20代の出品者も遠方から駆けつけてくれて、打ち止めは周藤さんも加わって大いに盛り上がった・・・と思う。主催の吉田としてはなかなか楽しかったし、満足したが、さて、参加してくれた皆さんはどうだったのだろう?

その夜は、展覧会場の床に梱包材の毛布などを敷いて一人用のテントを張ってシュラフで寝た。
ユキちゃんとヒョロリテツヤはそれぞれテーブルをベット代わりにしてそれぞれのシュラフへ潜り込んで寝たようだ。
最近の若い皆さんは、「シャワーがないとダメ!」だとか、「枕が変わると眠れないの!」とか、いろいろ堅苦しくて難しい日常を過ごしているようだが、吉田はそういうことで気にすることもないし、浜田の彫刻展のように車中泊をしないですむし、奥出雲の展覧会会場は素晴らしい環境だと思っている。

寝ている間に台風は東へ去って船通山のあたりへ雲を残しつつも、展覧会2日目は朝から青空が広がった。ユキちゃんが1日会場の受付をしてくれるし、奥出雲のアクティブオヤジが会場当番をしてくれることになってとても助かった。
ボクは、安心して徳島野外彫刻展の作品搬入へ出発できます!

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2017-09