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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雑草の山 

2017/10/08
Sun. 23:21

自分の背丈ほどに伸びた雑草を刈り倒して畑の稜線が確認できるまでになったのは、草刈りをはじめて3日目のことだった。
彫刻の制作で使う筋肉や身体の動きと、草刈りで使うソレとは違っているようで、とにかく腰を中心にして身体中が痛くてかなわない。
夜寝ていても、ジッとしていられなくて寝返りばかり繰り返している。
連休の最終日もこの調子で寺の参道から東側まで草刈りが続くことになる。

富山の彫刻イベント参加者が大体出揃ったので、週明けの平日にまちづくりセンターを訪問して直前の打ち合わせをしたあと、急いで広報活動にとりかかる。
まずは、後援依頼から初めて印刷物の原稿作りをすることになるが、今年は全てのことに少しずつ遅れが出ていて最終の辻褄を合わせることが出来るのか不安だ。

寺で寄宿中のユキちゃんが固まった粘土を砕いて水簸を始めた。
次の制作目標は島根県展。
福光石のブロックが2〜3個本堂の脇に転がっていて、それを何か彫刻に出来ないかと考え始めた。石彫はまだ経験が浅いから、はじめのうちは石彫仏師の坪内さんにだいたいのことを教えてもらうことになった。

ホームセンターで買い物をしていたら、隣町で働いているIターンのおねえさんが声をかけてきた。
彼女とはもう3年ほど前に知り合っていて、私が彫刻を造ったり美術イベントを企画したりしていることを知っているから自分の美術活動の悩み事を聞いてもらいたいらしくて、買い物の支払いが終わって駐車場へ出たところでしばらく立ち話が続いた。
帰る方向が寺と一緒だから、「時間があったらこのまま寺に来ませんか?」と誘ったら喜んでついてきた。美術の専門的な勉強を経験しないまま、好きで始めた創作活動がそろそろ行き詰まって悩み始めたところだったようだ。特に差し迫った用事も無いということだったので、ユキちゃんと3人で夕食を食べながら創作の話をすることになった。

ユキちゃんもそうだが、自分の表現のネタというか、駒数というか、玉数というか、そういうものが圧倒的に足りない。たとえば100のアイデアから1つを抽出するのと、10のアイデアから1つを抽出するのでは、その深みとか広がりとか説得力とかの質量が違って表現の重みが全く違ってくる。はじめのうちはとにかく質より量を追求していくくらいのほうが伸び率が良いし成長も早い。そのうち精査抽出できるまでの質量が充実したところで、少しずつ造形力の質を高める工夫をすればいい。

大して広くもない畑だが、伸びた雑草を刈り込んで一処へ集めると、ほぼ自分の背丈ほどにもなって、まるでモネの積みわらのような雑草の山が出来た。何種類もの様々な形態の雑草が一つに集まると、それなりのボリュームになってナカナカの存在感となった。
その山もやがて数年間風雨にさらされている間に熟成とか発酵とか色々な反応が繰り返されて堆肥に変わってカブトムシの幼虫の巣に変わるかも知れない。

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