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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

キース・ジャレットのチェンバロ 

2017/12/11
Mon. 23:46

寒雀が境内の庭木へ群れている。
寒くなると、寺への訪問客も絶えて、時々郵便物や宅配便の配達がある程度の出入りになる。
それでも、正月を迎えるには掃除もしてキレイにしておかないといけないと思うし、それが昔からの習慣になっているから、モノを動かしたり掃除機を使ったりしていると、時間がすぐに過ぎている。
庫裏の内で動き回る私の人影が窓越しに見えるのだろう、そのたびにスズメが一斉に飛び上がったりして賑やかだ。夏の間は水田や耕作地へ散らばっていたスズメたちが、こうしてアチコチから万善寺へ集まってくると、それなりの数になって、庭木にスズメの花が咲いたようだ。これで、セキセイインコやカナリヤのようにキレイな色の鳥だったら冬の彩りになっていいだろうなぁと思いつつ、地味な色調のスズメの群れを庫裏の内側から窓越しに鑑賞している。

冬になる前に約半年の寄宿を切り上げてユキちゃんが出ていった。
彼女用の冷蔵庫にいっぱい食材を残していってくれたから、このところスーパーのお世話にならないまま、それを使って万善寺暮らしを食べ繋いでいる。石見銀山でワイフと二人暮らしが再開してから、彼女の規則的な食生活に付き合っている間に、一人暮らしでしぼんでいた胃袋が少しずつ伸びて大食いになってきた。体重も増えて2kgは太ってしまった。まぁ、それだけ彼女のつくるものが美味しいということであるが、二人暮らしにしては量もチョット多すぎるということだ。胃袋が膨らんだということは、誰の責任でもない食欲に負ける自分の心の弱さであるのだが、その影響で、寺にいる時も、一仕事終わると空腹が我慢できなくなって、ユキちゃんの冷凍ご飯がとても重宝している。

雪の心配がない時は通勤坊主を続けていて、昼のうちは万善寺で暮らすようにしている。片道40分が普通だが、道路工事の片側通行があったりして、そういう事情でだいたい50分位あれば余裕を持って移動できている。これで雪が積もればそれなりに神経を使いながら1時間を越えることもあって、さすがに少々苦痛になる。先日、身体の節々が痛んで眠れない時があったので、通勤坊主で移動中の耳のお供をiTunesから探しはじめた。幾つか作業用のプレイリストをつくっているので、結界くんで移動中のプレイリストでも新設しようとアレコレ探っていたら、ネット配信のラジオでキース・ジャレットを見つけた。私が20歳の頃から好きなピアニストだったのだが、何故か今まで彼のアルバムは1枚も持っていない。我ながら不思議な事だと思いつつ、いろいろ手繰っていたら、チェンバロクラシックが入った7時間を越えるプレイリストを見つけた。それで、せっかくだから古いDIATONEの大きなスピーカーを鳴らして聴きながら寝ることにしたのだが、余計に目が冴えて眠れなくなってしまった。寝返りで動き続けるものだから、隣で寝ていたクロが朝方になってさり気なく声も音もたてないで横をすり抜けていった。
「いやにごゆっくりで・・」
朝が30分遅れただけで、ワイフに少し皮肉を云われた。
クロはストーブ横の一番暖かいところでシロと一緒にマッタリと朝をむさぼっていた。
久しぶりのキース・ジャレットが良かった。

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