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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

新蕎麦の会 

2017/12/15
Fri. 18:53

朝の奥出雲は快晴だった!
ひと晩お世話になった浪花旅館から横田駅前のロータリーへ出ると、温度計は−1℃だった。

Oさんから新蕎麦を食べに横田へ来ないかとメールで誘いがあったので、蕎麦に目のない吉田は、14日の夕方から結界君をすっ飛ばして奥出雲へ向かった。
「新蕎麦の会」は、今年で47年目を迎える歴史ある地元密着型イベントの一つだ。
なぜ毎年12月14日の縁日が決まっているかというと、「赤穂浪士四十七士が討ち入りの前にそばを食べた!」という言い伝えに習って、当時の横田町の有志が発起したということなのだそうだ。
その当時集まった47人の蕎麦好きたちには、けっこう厳しいルールがあったそうで、それに少しでも抵触する人はメンバーになれなかったのだそうだ。
「50年近く前に出席していた40代から上の皆さんは、既にほとんどが彼岸の国へ旅立っていかれて、当時からの初期メンバーは残りわずかとなりました・・」と、開宴の挨拶にあった。
そういう、歴史ある新蕎麦の会にお誘いをいただいて、身の引き締まる思いだ・・・なんてこともなく、今は高かった敷居もバリアフリー状態になっているようで、吉田ごときがノコノコ出かけても、それなりに紹介もいただいたり歓迎もしていただいて、 美味い田舎そばをたらふくいただくことができた。
昔から横田の小八川一帯が蕎麦の産地だったようで、そこで取れた蕎麦をそば殻ごと製粉してそば打ちをしていたのだそうだ。
私は、そのそば殻が混ざり込んだ蕎麦が香りが引き立って好きだ。それに、気のせいか便通も良くなって健康に良さそうに思う。
この歴史ある会には、蕎麦と一緒に鯉の造りととろろが欠かせないのだそうだ。鯉は久しぶりで旨かったしとろろも好きだから、もうこの会は吉田のためにあるようなものだ。
酒は地元の簸上正宗(ひかみまさむね)で、これも吉田がスキな酒だ。
夢のような一夜になった。

斐伊川の上流から、それに沿って下り、中流のあたりから鋭角に左折して神戸川の上流をかすめてその支流の保賀川脇の万善寺へ帰った。
上空は雲一つない青空が広がっている。
12月のこの時期に、コレほどの快晴をみるのはとても珍しい。
予報によると、それも一瞬で午後遅くには雨が降りはじめて、山沿いは雪に変わるかもしれないということだ。
屋根に残った雪が日差しで急激に溶けている。
これで境内に雪がなければ外仕事でもしたいところだが、この時期のことでそこまで甘くない。昨夜の蕎麦を思い出しながら食卓に広げたデスクワークをした。
昼時になって、昼食は何にしようか少し迷ってうどんの乾麺をゆでた。
同じ麺でも、昨夜の蕎麦と大違いで味気ない。
台所の窓に、雲が広がりつつある空へ保賀のつがいのカラスが舞い上がるのが見えた。

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