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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

坊主正月とSCULPTOR 

2018/01/03
Wed. 16:54

奇跡的な好天のうちに終了した年始会の後片付けを済ませて、ワイフとじゅん君が石見銀山へ帰っていった。

朝から何も食べないで、そのまま年始会でお檀家さんのホストをしながら少し飲んだら、アルコールが一気に回ってしまった。
緊張が緩んで少し放心状態でいたら、酒を飲まないワイフがそれを見咎めて正月早々険悪な雰囲気になった。「私がこんなに頑張って働いているのにあなたのその態度はナンなのよ!!」・・・的イラダチがオーラのごとくワイフの全身から発している。
疲れていることはお互い様で、どちらがどれだけ働いて誰がどれだけ疲れているかとか、そういうことを無理に比べて仕事量の過不足を割り出せるものでは無いと思うのだが、どうもそのあたりの認識の違いがすり合わせられないまま険悪の溝が深くなる。
万善寺の年間を通して、大きな行事のあとには、必ずこのような身内家内のイザコザがついてまわる。コレは、前住職の憲正さんの頃から万善寺の伝承のように世代を超えて引き継がれている。それも、当代住職の私を最後にしようと考えているが、うまくいくかどうか今はわからない。

正月3日は、これも先代から引き継がれている「坊主正月」となっている・・はずだが、私が副住職の頃からそういう習慣は先代夫婦には引き継がれていたものの、私自身には具体的な実態は無くなっていたから、今のところ名称だけが暗黙に引き継がれているという状態だ。3日めの朝課祈念法要は、早朝少し遅めにスタートさせて終わる頃に都合よく朝食になるよう、時間調整がされていた。そうすると、朝食前に正月三ヶ日の法要が終わって、朝から打ち上げの一杯が始まって、それが「坊主正月」になるという次第。いつのまにか、この3日に保賀地内の年始回りをすることが恒例になっていて、その担当が副住職とその家族になっていた。今は万善寺オリジナルカレンダーと手摺りした1年有効の家内安全五穀豊穣祈念守護札を配りながら新年の挨拶にまわる。そういう準備をしたりしてドタバタしていると結局気がつくつと普通にお昼を過ぎて夕方近くになっていたりして、「坊主正月」など、どこかえ消えてなくなっている・・というわけだ。
それでも、今年の3日は、私一人で万善寺の正月を過ごしていて、朝から年始参りが一人と、宅急便の配達が1回あっただけで、もちろん、雪もなくて保賀の年始挨拶も結界くん玄関横付で楽に過ぎて昼寝もできて静かな一日を過ごしている。こういう時は、音楽も何もない無音がいい。ミルで挽くコーヒー豆の砕ける音が部屋中に響いている。「こんなに大きな音なんだ!」と、静かだから気がついた。

昨年末に届いていた「SCULPTOR」の17号を読み返した。
届くとすぐにK.H氏の「編集後記」から読む。彼の文章は彼の彫刻のごとく、とても興味深くて面白い。
毎号、色々な彫刻家が文字の表現を借りて登場していて、それも面白い。
まぁ、自称彫刻家と云っている程度のナンチャッテオヤジごときがエラソーなことをいえるわけでもないが、表現者の力量や純粋さは、彫刻の造形だけでなく文章表現からも見事に伝わってきて、それが凄いと思う。
行間から作家の彫刻が飛び出して見えた。

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