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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

春の嵐 

2018/03/01
Thu. 23:28

1月は最初の寒波がきて、万善寺のライフラインを維持しながら寺暮らしが続いた。
2月はもっと強烈な寒波によって井戸水が凍結断水して、風呂のカランが壊れて、温泉津温泉のように茶色く濁った上水が1週間以上出続き、降り積もった雪はまったく解ける気配のないまま氷のように固く締まってスコップの歯が立たなくてまともに除雪も出来ないまま過ぎた。

石見銀山の吉田家前まで帰ると、ちょうどワイフが玄関を開けるところだった。
あまり体調が良くないのに、頼まれごとが断れない性格で一日中外出したままアレコレの用事を片付けている。
生来の怠け者の私の爪の垢ぐらいいくらでも煎じて飲ませてやるのに、そう云うと「フン!」と鼻で返事して固辞する。
歳をとってお互い益々頑固になるばかりだから見て見ぬふりで諦めるしかない。
家に帰ってもドタバタと落ち着かないままだからどうかしたのかと聞いたら、これからもう一つ会議があるのだと慌ただしく出ていった。
少々腹がへったから、普通なら勝手に何かつまみ食いでもしてしまうところだが、今のワイフには誰がどう見てもイライラとして余裕のないことがわかるので、こういう時はとにかく何もしないでジッと待ち続けることが無駄に波風を立てることもなくて一番いい。ウエブニュースを巡回しながら待ち続けて、結局彼女が帰宅したのは8時を過ぎて、それから夕食の支度を始めた。
夕方からの小雨も夜になって本格的に降りはじめ、それに風が加わってきた。こうして2月最終日はとにかく落ち着かないまま過ぎた。

3月は大風からはじまった。
石見銀山の町並みへ出ると吉田家の濡れ縁や雨戸が昨夜の風雨でビッシリと濡れていた。
銀山街道のいたるところで折れた木の枝や斜面から欠けた石が落ちていて走りにくい。
思っていた以上に風が強かったようだ。こんなことなら一晩万善寺で居たほうが良かったと後悔した。
参道を登ると、駐車場の雪が無い。あれほどしつこく解けないで固まっていた雪が一晩の大風で見事に一気に消えていた。春の嵐にこれほどの威力があることをはじめて知った。
ふと、富山の鉄の彫刻のことを思い出して気になった。
たぶん、倒れていると思う。やはり背の高い彫刻は難しい。

ポストに2月28日付水道使用量の検針レシートが入っていた。
確認すると、毎月使用量の4倍近くになっていて、請求料金がすごいことになっていた。
電気やガスは自己責任で仕方がないと諦めもつくが、水道ばかりはどうも釈然としない。
9時を待って役場の建設課へ電話をしたら、幾つか電話を回されてから料金担当と話すことができた。書類を2枚書く必要があって、1枚は自分、残り1枚は業者さんだという。そこまでしてどれだけ減免されるかわからないが、こういう同じようなことが高齢者世帯でもあると、なかなか自由もきかないし書類作成で役場まで出かけるのも難しいだろう。
何時もの便利が暮らしの負担に変わることの怖さを知った3月1日であった・・・

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2018-03