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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

荼枳尼尊天様の御蔭 

2018/03/04
Sun. 23:16

夜中に暑くて目が覚めた。
3月3日のおひな様から一気に春めいて、暖かくなった。
万善寺は今まで、昼も夜も一日中暖房器具を総動員しないと寒くてしょうがなかったのに・・・地球の自然相手に人間は良いように翻弄されている。
そういえば、夜明けが早くなった。
少し前は、7時を過ぎてからやっと窓の外が明るくなりはじめていたのに、今では6時半の町内一斉放送が始まる頃にはもう明るくなっていて、今朝のように良い天気だと保賀の谷の鳥たちがアチコチで鳴きはじめている。
雪解けも一気に進んで、ほんの1週間前まで毎晩氷点下まで気温が下がっていたのがウソのようだ。

本堂の東側にある豊川稲荷のお堂前の灯籠が雪に押されて倒れた。
冬の間、屋根からずり落ちた雪に押されて傾いていたのを、古タイヤを積むなどして何とか支えていたのだが、結局それも気休め程度のことになって、見事に一対バラバラになって見る影もない。数年前にも片方の灯籠が雪吊りの直撃を受けて倒れたが、その時は今度のシーズンより雪が多かったからその雪がクッションの代わりになって灯籠のパーツも欠けること無く無事だった。
今回の倒壊はあの時より被害も大きくて、パーツの接着が全て取れた。このまま同じ場所に再建しても、上に上に乗せて積み重ねただけでは毎年同じように倒れてしまうから、この際、雪が消えて結界君も境内で自由に動けるようになって道具が使えるようになったら、本堂の軒下の雪の影響があまりない安全な場所へ移動しようと思っている。
せっかく好意で寄進していただいたものだから、粗末には出来ない。

それにしても、倒壊の状況を改めてよく見ると、応急処置で支えにしておいた古タイヤがなかなか良い働きをして被害を最小限に食い止めてくれていた。それも、豊川稲荷ご本尊の荼枳尼(ダキニ)尊天様の御蔭と確信している。そもそも、信心とはそういうものだと思う。
自分の気持の問題というか、思い願いの先に、ナニを求めるかで自分に返ってくる信心の効果が違ってくる。
何かの不安や不幸が自分に降り掛かって、それを自分の力で避けきれない時、どれだけポジティブにプラス思考に受け止めて前向きに向き合うことが事ができるかで、気持ちの楽さ加減が大きく変わってくる。やはり、信心のポイントはソコだと思う。
やがて消えて無くなる雪ではあるが、降り積もる雪の脅威は人間の力でどうなるものでもない。無駄な抵抗をしないで、ジッと耐えて好転の時を待つしかない。
雪で倒壊した灯籠も、一方で降り積もった雪の御陰で被害が最小限で済んでいる!・・
雪の降りしきる中、除雪作業を早々と諦めて古タイヤを積み重ねるくらいのことで終わらせた自分の弱さも、一方で自分がそのとき出来る限りのことをしておいたから被害が最小限で済んでいる!・・
そういう、結果の客観的把握を、「荼枳尼尊天様の御蔭」に置き換えることで、自然の脅威も自分の不甲斐なさも一括受け止めて「ホッ・・」とできるのだ。

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