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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

大雨のあと 

2018/03/06
Tue. 23:11

石見銀山は梅まつりが終わってから天気がくずれて一晩中大雨が降り続いていたから、万善寺のことが心配で、夜が明けるとすぐに結界君を走らせた。
ほぼ銀山街道に沿って蛇行しながら流れる江の川の支流がいつになくゴォゴォと濁流になっている。
V字の谷へ張り付くように続いている棚田は昨日まで雪が残っていたのに、一晩で溶けて田植えが終わった後の水田に見えるほど雨水で満ちていた。
飯南高原から出雲街道へ合流してからもそういう景色が続いて、神戸川の支流はもっとひどく増水していた。
すくなくても、島根県の中央部は昨夜一晩でかなりの大雨が降ったようだ。

ドキドキしながら参道を上がってみると境内にはまだ白く雪が見える。一旦、駐車場で結界君を回転させ、バックでお尻から境内へ乗り入れた。
案の定、行き場のない大量の雨水と雪解け水が境内一面に溜まって大きな池のようになっている。庭の真砂土の吸水が間に合わなくて飽和状態になってしまっていた。
雪がなければ、自然にできた庭の傾斜や窪地を辿って上手に農業用の水路まで排水されるようになっているから、かなりの大雨でも気にすることもないが、今はその排水ルートが雪に埋もれて上手く機能していない。
幸い、大雨も峠を超えてどんよりと曇り空ながら朝から気温も高くて春の陽気だ。
この様子だと前庭の方は特に何もしないでもそのうち雪の下を地下水のごとき排水路が出来るはずだ。本堂の東側は、一対の灯籠が倒れたままになっているものの、排水の方は大丈夫。庫裏の西側と北向きに続く裏庭が気になるのだが、そちらは雪は多くていまだに踏み込める状態にない。
庫裏へ入って北に面した裏庭を家の中から覗いてみると、盛り土の上にある基礎石すれすれまで水面が上がっていて、あと少しで床下へ雨水が流れ込みそうな状態になっている。裏庭の排水は、庫裏から台所の軒先に沿って西側へ回り込んで、そちらにある古い用水路の跡を経由して現在現役の水路へ流れ込むようになっている。そのルート上には大量の雪が消え残っているから、これから昨夜のような大雨が降り始めたら万善寺の長い歴史はじまって以来の床下浸水になる。
とにかく、自分にできることと云えば、セッセと人力で雪をかき分けて排水ルートを確保するか、本尊様頼みの祈祷法要を始めるか、もしくは、すべて諦めて一日中空を見上げながら運を天に任せてダラダラ過ごすか・・・そのくらいの選択肢しか浮かばない。
それでもと思って、ウエブチエックで島根県の天気予報を確認すると、これからどんどん冷え込んで気温が一気に下るものの雨が降ることはなさそうだ。最近の天気情報はほぼ完璧に近いくらいよく当たるから、デスクトップを駆使して飯南高原の局地的な天気図を引き出したり、地域のケーブルテレビで天気情報を確認したりして裏付けを固めた。

寺で一日過ごしても事態が急変することも無いだろうから、石見銀山へ引き上げることにした。今日もワイフが仕事で遅くなるようなことを言っていた。いつものように疲れ切って帰宅するだろうから、夕方の家事を少しでも楽にしておくくらいのことなら出来る。ここまで自然に振り回されることも今までに無い。この歳になってナカナカ鍛えられる。

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2018-03