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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

鉄のテーブル 

2018/03/26
Mon. 23:34

まだ寝ている間に、いつのまにかキーポンが出かけていた。そういえば早番だと云っていたが、想像以上に朝が早い。

1週間の東京暮らしで必要な最低限の衣類は彫刻の梱包材で使って、銀座のギャラリーに届いている。そこから少しずつ小分けしてキーポンの部屋へ持っていって洗濯をしたりしながら一応毎日それなりにコーディネートを考えて着替えている。
東京は思ったより寒くて、島根のほうが暖かく感じる。昔東京で暮らしていた時も、晩秋や春先は風が冷たく感じて厚着をしていたことを思い出した。

キーポンの生活ルールに従って、朝シャワーを浴びて髭を剃った。それから、自分の下着などをキーポンの洗濯物と一緒に洗った。
ギャラリーの受付で出かけるまでまだ十分に時間があるから、その間に洗濯物を部屋干しするところまで済ませた。
やはり、朝には一杯のコーヒーが欲しいところだが、彼女はコーヒーを飲まないから、仕方がないのでインスタントのポタージュスープを飲んだ。

キーポンは高校を卒業して一人暮らしを始めて、それから就職が決まって昨年の3月に東京へ引っ越して1年が過ぎた。
久しぶりにオヤジが来るというので少し慎重に部屋を片付けたのかもしれないが、何気なく散らかっているようにも思うし、総じてキレイに片付けられている風に見える。
部屋のほぼ中央には娘のためにオヤジが手造りしたテーブルがある。冬はそれが炬燵にもなるから、今は二人で並んでそれに潜り込んで寝ている。夜中に寝苦しくて目が覚めるとキーポンの頭が私の腕に乗っている。彼女は、小さい時からオヤジの腕枕で寝ていて、いまだにそれが続いていることになる。

その炬燵にもなるテーブルは、長女のなっちゃんが進学して一人暮らしをすることが決まった時に造ってやったのがはじまりで、その後ノッチが一人暮らしを始める時に「私もアレがほしい!」とせがむので2つ目を造った。
なっちゃんは、引っ越しのたびにそのテーブルを持ち歩いて、結婚した今では旦那と二人でそれを使っていて、「今度は、吉田家にあるような大きいヤツ造ってね♡!」と、すでに次のテーブルを催促している。
キーポンが使っているテーブルは、ノッチから預かっているもので、ノッチが帰国したらそれがダレのものになるか今はわからない。セミダブルの比較的大きなベッドも、元々ノッチが買って使っていたものをキーポンが使っている。だから、これからノッチが帰国したら、少し揉めてめんどくさいことになるかもしれない。結局、その炬燵テーブルがノッチへ戻ることになったら、それこそ3つ目を造らないといけなくなる可能性もある。

「彫刻を造って生活できるんですか?」と、時々質問を受ける。あまりにも分かりきったことだからかえって回答に困ってしまうが、吉田の場合は、こうやって日常の幾つかの場面で使い勝手の良い何かを造ったりして暮らしの糧に変えているわけであります。

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