FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ワイフの彫刻 

2018/04/01
Sun. 23:07

新宿バスタでキーポンと待ち合わせをしていたのだが、結局仕事が長引いて彼女は高速バスの出発時間へ間に合わなかった。
東京は2日ほど前から気温が下がって肌寒くなった。それまでが3月にしては暖かい日が続いていたから、普通に平年並みの気候へ戻っただけなのだろうが、新陳代謝の鈍ったオヤジジイは肉体の反応が目まぐるしく変わる周辺の環境に取り残されてしまう。

キーポンに「来なくていいからね!」とメールを送って、バスは定刻に出発した。
MacMusicのウエブラジオからピアノのクラシックを選んで聴き始めた。
バスは、島根の出雲市駅前へ到着するまで、途中5回ほどトイレ休憩をする。最初の休憩で何か夜食でも買おうと思っていたのに、いつの間にか寝てしまっていた。気がつくと、深夜の2時過ぎだった。ピアノ曲はまだ続いていて、しばらく聴いていたがそのうちまた寝た。次に目が覚めたらバスはもう高速道から国道へ降りていた。
やはり、1週間の東京滞在はいつも以上の疲労が溜まっていたようだ。

ワイフへは到着時間を教えておいたのだが、少し遅れるとLINEで知らせてきた。バスの方も30分程度遅れていたから丁度良いタイミングになった。出雲市駅の待合室へ移動していたら彼女の車が見えた。運転していたのはじゅん君だった。彼はこれから隠岐の海士町へ帰るようだ。新年度も職場の移動がなかったから今年で海士町へ4年間住むことになる。3人で朝食をとって、その店からじゅん君が別れた。
運転を変わって出雲市から飯南高原の万善寺へ直行した。お昼過ぎに寺の用事が一つ入っていて、それでワイフは寺経由で石見銀山へ帰ることになった。彼女はアチコチにある道の駅へ立ち寄るのが好きで、その土地土地の旬の食材をチェックしている。出雲市から万善寺を経由して石見銀山までの島根中央部グルッとひとまわりコースで立派な椎茸や野菜などをゲットしたようだ。

銀座の彫刻展会期中に、山陰二紀が主催の地域密着型美術研究会展が松江の美術館であったので、ボクが1点制作する間にワイフは都合3点の新作小品彫刻を造った。
島根もそうだが、この近年は、全国的に女性彫刻家の活躍が目立つ。
銀座の二紀会彫刻部有志グループ展も、出品者17名の内女性彫刻家が8名と、ほぼ半数に迫った。現代社会の現状では、彫刻制作に集中して没頭できるようクールに時間調整することが男には難しくなっているのかもしれない。会場で受付をしていても、来場者は女性作家の友人知人が圧倒的に多い。女性のコミュニケーション能力レベルが高いのかもしれないが、やはり、こうしてわざわざ会場へ足を運んで自分の苦心した彫刻作品を観ていただいたという具体的刺激は、何にも代えがたい制作の特効薬になっているはずだ。
ワイフの彫刻を観続けていて、「こういう造形の発想は俺にはないな・・」と、いつもそう思う。とにかく、彼女の造るかたちの方向性とかムーブマンは、彫刻家吉田正純の発想からは出てこない。今回の彫刻も、日本海の石の海岸で波に洗われて丸くなった凝灰岩を拾ってきて、もう何年も「なんとか面白い彫刻にならないか・・」と自分の近くで手を加えられないまま眺めていたのに、「ねぇ〜、あの石、使わないならチョウダイ♡!」ということになって、アッという間に彫刻を一つ造ってしまった。女流彫刻家怖し!!

IMG_6278.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

2018-04