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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

オヤジ彫刻家その3 

2018/04/06
Fri. 23:41

万善寺の豊川稲荷は、愛知県豊川にある「円福山 豊川閣 妙厳寺」境内に祀られ安座される吒枳尼尊天(だきにそんてん)様に由来する。
この妙厳寺は、もともと真言宗であったらしいが、開祖さまが曹洞宗で修行をされた関係で、寺院再建にともない、曹洞宗寺院として妙厳寺を建立されたようだ。
万善寺先代住職の憲正さんは、常日頃から仏教のことはあまり多くを語らなかった人で、寺の由来も、町史編纂の時に町内に残る幾つかの資料と、万善寺で代々口伝されてきた内容を総合してまとめられたようだ。そもそも、曹洞宗は世襲寺院ではないので、代々の住職は師弟関係で引き継がれてきた。近年になって、社会の情勢に習って師弟関係をそのまま養子縁組に抱き合わせて、表面上は親子の世襲として住職を引き継ぐ形に変わった。憲正さんもそれに習って生まれて間もなく養子縁組で万善寺の先代に引き取られている。そういうこともあって寺歴に関して、寺に残る文書などは歴代の住職交代があるたびに飛散した可能性が高く、あまり引き継ぎ口伝されてこなかったのではないかと思っている。
いずれにしても、妙厳寺の御本尊様は千手観音菩薩様で、万善寺の千手千眼観世音菩薩に通じるものもあるし、万善寺の前身は天台宗と思われるし、密教から曹洞宗への改宗となる経緯など、重なる部分も多い。その関係もあって万善寺の境内に豊川稲荷さまが祀られることになったと解釈してもおかしくはない。明治以前の昔から日本宗教は神仏混合で推移しているから、豊川稲荷のように民衆の間では宗教の区別とか垣根を越えて信仰の対象になっていたのだと思う。
ちなみに、吒枳尼尊天(だきにそんてん)様は、元々ヒンドゥー教の女神様が仏教の神として祀られたようである。

鎌田さんは徳島在住の具象彫刻家で、島根の小品彫刻展へも毎年出品していただいている。静かな佇まいの一見温厚そうなひとに見えるが、どうなのだろう?彫刻は構造やムーブマンをシッカリ固めた堅牢な作風だと思う。六本木で毎年顔を見るが、彫刻の展示場所が違うのでお話できる機会は多くない。
太田さんも出品歴が長いはずだ。実は、もうかなり前から彼のことを滋賀県の作家だと勝手に思い続けていた。どうしてそうなったのかどこかに原因があるのだろうがまったく思い出せなくて心当たりがない。とにかく、関西弁のひとであるから近いと云えばそうなのだろうが、私は関西に詳しくないので、神戸も大阪も奈良も京都のひともみんな同じように聞こえてしまう・・・そいんなわけで、実は京都在住でした。ゴメンナサイ!
片瀬さんは神奈川在住の木彫作家で、彼も見た感じ、とても温厚そうだ。だいたい、具象彫刻の作家は皆さん温厚な方が多いのかもしれない。私のような抽象彫刻を作っている人間は、どこかしら世間を斜めに見ているようなところがある・・・気がする。同じ彫刻でも、具象の彫刻家とは思考構造が何処かで違っているのかもしれない。

今回の会員有志のグループ展は、極端に参加者が少なかった。
会場費用など、展覧会を運営するための必要経費は毎回ほぼ同じだから、それを出品者の頭数で割った金額が個人負担の出品料になる。私のような田舎者は、隔年で開催される東京銀座のギャラリーへ彫刻を展示できるだけでも安いと思って500円貯金をしながら展覧会費を貯めているが、まぁ、その個人負担をどう意識して彫刻を造るかは作家次第だね。

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