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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

麗らかな春 

2018/04/17
Tue. 23:32

ボクは雨男だと思う。
ボクが何かしようと決めるとなぜがその日が雨になる。

たとえば今にしても、大事で真面目な用事だから特にこれと言って強い文句もないけど、どちらかといえば、「どうせ降るならこういう日に降ってほしいよね・・・」と、思っていると、そういう時に限ってとってもいい天気になって、「あぁ~~、こんなにいい天気になるんだったら予定を変更しておけばよかった・・・」などと、天気を相手に意味もなくイラツイてしまったりする。
このところ、そういう状況が絶え間なく続いていて、まさに本日がその典型。
昨日まで愚図ついてシトシト春の雨が降って肌寒かったのに、ワイフの用事にドライバーで付き合って時間つぶしくらいしかすることのない時に限って、見る見る天気が良くなって気温も上がって麗らかな春の日差しが降り注いでいるという、なんとも釈然としない状態になっている。
せめてもの慰めというと、このところ体調不良が続いていて、身体を休めるには「ちょうどいい感じかな?」と口実を付けることが出来るくらい。

先日のこと・・・
琴引山のてっぺんまであと少し登るだけという、万善寺のお檀家さんで一二を争う僻地の不便なところで暮らしていらっしゃるお宅へお邪魔して、33回忌の法事を一つ済ませてきた。
そのお宅から先はひとが歩く山道も絶えて無い。
昔は、炭焼き窯やたたら製鉄の遺構があったようだが、農地整理の工事で壊されてしまったらしい。そういうところだから、琴引山の豊富な地下水を汲み上げた綺麗な水がその辺り一帯の飲料水になていて、ステンレスで作られた立方体状の貯水を兼ねたポンプ施設がそのお宅から少し下った砂防ダムの近くに近年建設された。結局ポンプ施設より高地にあるそのお檀家さん宅では上水道の施設がすぐ下にみえるのにその恩恵に預からないままいまだに自力の間歩水で生活していらっしゃる。
40歳を過ぎて独身の息子さんは、長い間その家から近くの職場へ通って仕事をしていたが、数年前に転職されて今は出雲のアパートで一人暮らしになった。母子が離れて暮らすようになってから、高齢のお母さんが立て続けにアチコチを骨折されて何回か手術をされた。そういう生活の心配もあって最近は、1週間に半分くらいは昼の間ほど息子さんのアパートに引き取られて暮らしていらっしゃる。
「やっぱりねぇ〜、不便なようでも自分の家が良いんよぉ〜・・ここだと外仕事もあって退屈もないし、犬もいてくれて寂しくないし・・・アパートは退屈で退屈で・・・」
80歳は過ぎていても身体の不自由を注意して気をつけながらゆっくり暮せば、まだまだ十分に一人で生活できるほどしっかりしていらっしゃる。

時々、寺のお知らせを持ってそのお宅を訪問するが、最近はほとんど留守ばかりで、土間につながれた犬も寂しそうで鳴くこともしない。少し前には、同居していた猫が死んだそうだ。本当の豊かで幸せな暮らしというのはいったいどういうことなのだろう。

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2018-04