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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

まずは鉛筆削り 

2018/04/21
Sat. 23:24

江津にあるキリスト教系の高校へ1ヶ月に2回程度通いはじめて4年目になるだろうか?
全寮制の学校で、先生の家族も同じ敷地内で暮らしながらみんなで共同生活をしている。
系列の学校が全国に数カ所あるらしいが、詳しいことは知らない。

まがりなりにも仏教の坊主がキリスト教の学校へ行くというのもどうかと思ったが、その学校の校長先生とは私が30代の頃から知り合いで、彼がまだ独身だった頃からそれなりに親しく付き合っていた仲だし、断ることも出来にくくて1ヶ月に2日位ならなんとかなるだろうと引き受けている。
それで、何をするかというと、美術全般のなんでもアリ的生徒活動の支援。
俗に言う高校の芸術美術の授業のような堅苦しいことはしないでいいということだから、気楽でいられる。生徒たちは自分の希望を幾つか提出して、その中から好きな科目を決めていくようになっている。今までは美術系の選択者が2〜3人程度だったから、そのくらいの人数なら自分の道具や材料を提供しながらなんとか1年位は乗り切れていて、かえってそれが遠慮もなくて良かった。
4月に入って新年度になってからなんの連絡も入らなかったから、今年は少なくても半年間は江津方面へ出かけることもないだろうと思っていたら、1週間くらい前にいつも美術を担当している先生から「今年もよろしく!」と電話が入った。
早速、次の土曜日からお願いしたいといわれたので、生徒の希望優先にするとなかなか選択ゼロにするのは難しいことなのだろうなぁとチラリ思いつつ寺務手帳でスケジュールを確認して記帳しておいた。
生徒活動の前日になって、また担当の先生から連絡が入った。
「あのぉ〜〜・・・美術の選択が9人なんですけどぉ〜〜・・・他が定員オーバーで第2希望で流れた子が何人か出てしまいまして・・・、美術は特に定員を用意していなかったものですから・・・大丈夫でしょうか?・・・」
まぁ、どう考えても、もう決まったあとのことだろうから、いまさら「無理です!」とか「出来ません!」とか言っても、どうなるものでもないだろうと思いつつ、道具や材料の調達のことがチラリと脳みそを駆け巡った。
「それで早速ですが、何か用意しておくものが有りましたら言っていただけると・・・教材費のことも、人数が多いので今までのようなわけにはいかないような・・・」
それから、具体的な話がしばらく続いたが、そういうことよりも、そもそも椅子が人数分あるかどうかそちらの方が心配になってきた。なにせ、今まではせいぜい多くて5人以内で用が足りていたから、気楽でいられたのだが・・・さて・・・1日で9人分のナニが用意できるだろうか寺務をしながら考えたが、急には何も出てこないので、とりあえずスケッチブックを吉田家の何処かから探し出すことにした。私の方はもう長い間スケッチブックとは縁のない彫刻家になっているので、ワイフが家事をしている間に彼女の仕事場をゴソゴソあさって、表紙が日焼けして色が変わっているような新古品を1冊探し出した。

久しぶりの美術小屋には昨年度制作した生徒たちの作品がまだそのままになっていた。
片付けてあった道具の中から鉛筆をかき集めて削っていると、新年度の選択生たちが少しずつ集まってきた。男子5人女子4人で、そのうち2人は昨年度と同じメンバーだった。

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