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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

空海 

2018/05/03
Thu. 23:18

連休を利用してキーポンが帰省すると云うので、出雲空港まで迎えに行くことになった。
昨年の3月に上京して以来、一度も帰省すること無く1年が過ぎた。
吉田家の場合、一般在家と違って盆も正月も万善寺の行事で慌ただしく過ごすから、キーポンにかぎらず、吉田家の子供たちはわざわざそういう時に帰省して親の手伝いなどして過ごすよりは、自分の自由にのんびりと過ごしていたほうが良いということを小さい時から身にしみて体験しているわけだ。

気が付かない間に、子供たちみんなそれぞれ立派に成人して自立してくれていたことを実感する。チケットの予約も色々な技を心得ていて、それ程不自由もなく上手にこなしている。私の頃などは、JRのみどりの窓口で何時間も並んで新幹線や寝台特急のチケットを買ったりして、それでかなり無駄に時間を潰していた。もっと良い方法があったのかもしれないが、今のように携帯電話もないし公衆電話くらいしか無かったから、ずいぶんと不便ではあったと思うが、あの頃はそれが当たり前で、特に不便だとも思わないしそれでイライラすることもなかった。まだ半世紀も経たない前のことなのに、日常の暮らしがずいぶん変わったものだと、こういう時に改めてそう感じる。

「映画でも見て時間調整しても良いね」
キーポンが帰省する日時が決まってから、それに合わせてスケジュールを調整している時に、ワイフがそういう提案をしてきた。
彼女に映画を観ようという発想があることを意外に感じつつ、映画好きのボクとしては特に反対する理由もなく「あなたの観たい映画を決めてよ。都合の良い上映時間のこともあるだろうし・・」と、さり気なく決定権を振りつつ、自分では「アレか、コレが観たいな・・・」などと勝手に決めて、そのあたりへ彼女の気持ちが収まるように仕向けたりもしておいた。
結果、チェン・カイコー監督の「空海」を観ることにした。
出雲の方は日本語吹き替え版しか上映していなくて残念だが、単純に娯楽と割り切ればソレもアリということだ。映画に慣れないワイフにとってもそのほうが都合良いだろう。
原作は獏さんで、ザックリ陰陽師系列のお話だし、特に空海の仏教的背景を期待しているわけでもない。中国映画の豪華絢爛さが際立って、日本ではとてもアレ程のスケールの映画はつくれないだろうなと感心させられた。とにかく、2時間チョットの時間に、原作のポイントを上手にそつなくまとめて、なかなか見ごたえのある娯楽映画に仕上がっていた。ワイフの反応も上々で、期待以上に楽しんでくれたようで何より何より・・・

映画が終わって、エンディングタイトルを最後まで観終わって、場内が明るくなってから出口へ向かっていると、「あら、お久しぶりです!珍しいところで・・空海でしたか?」と、キーポンが小学校の時の校長先生とバッタリ出会った。「キスミさんお元気ですか?もう、大きくなられたでしょぉ〜」「今日帰ってくるんですよ!これから空港までいくところです」・・・とまぁ、そんな偶然の出会いとタイムリーな会話がしばらく続いて、右と左へ別れた。もう10年は前のことで子供の名前まで覚えていてくれるとは・・さすがプロの先生だ!校長まで勤め上げただけのことはあると感心した。

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2018-05