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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

春の潮風 

2018/05/12
Sat. 23:03

今年度も授業とも言えない特別活動の先生とも言えない時間講師のような仕事を引き受けることになって、2回目のその日がやってきた。
昨年度までは、せいぜい多くて2〜3人の高校生たちが相手だったから手持ちの道具や材料をその都度かき集めて学校へ持っていけばそれ程不自由もなく1年間を乗り切ることができていたのだが、今年度は一気に9人に膨れ上がって、さすがにそのくらいの人数になると自分の周りにある材料をかき集めることも限界で、少し前に100均のダイソーへ走って教材で使えそうなものをザッとみつくろって仕入れておいた。

日頃は、自分の用事でダイソーへ入ることなど殆ど無いから、どの程度の品揃えなのかまったく無知なので、こういう買い物に関してはとにかく詳しいワイフに助けてもらうことにした。
お店へ入ると、ちょっとしたスーパーとか家電量販店とかホームセンター並の痒いところへ手が届くような商品がビッシリと揃っていてその豊富さにビックリした。
新宿の世界堂ほどでは無いものの、スケッチブックから絵の具や額縁に至るまで画材の品揃えも充実していて、買い物に慣れない私は買い物かごを抱えたまま陳列棚の前でボーゼンと立ち尽くしてしまった。ワイフがそばに居てくれなかったらまともな買い物も出来なかったかもしれない。

教材の補充が出来たことで安心しきっていたところへ、今朝になって肝心の道具の電池式リューターが手元にないことに気づいた。
何処に仕舞い込んだか、布団の中で寝返りをうちながら記憶の糸を手繰り寄せていたら、万善寺の寺務でデスクワークをしている書斎とも言えないような物置兼用の廊下部屋へ保管してあることを思い出した。
リューターは、島根県内のあちこちでワークショップをする時に重宝するので大量に仕入れてあった。今までは2〜3人が使うだけの数が足りていればそれでよかったのだが、これからはそういうわけにいかなくなって、当面、ワークショップ用に揃えた幾つかの道具を使いまわしながら1年を乗り切ることになりそうだ。

吉田家から寺までは往復で1時間半はかかるから、その時間を確保するために8時半には自宅を出発した。
特別活動には十分間に合った。
自分の不注意で慌ただしい半日になったが、適度な緊張感もあってどこかしら気持ちが高揚した。
銀くんの窓を少し開けて日本海を左に見ながら国道を走っていたら、潮の香りが風に乗って車内へ入り込んできた。なんとなくゆっくりと海が見たくなって、数年前までキーポンのピアノ教室が終わってから二人でよく行っていた潮川の河口に広がる岩場の海へ回った。コンクリートの防波堤のつなぎ目にハマボウフウがしがみついて花を咲かせていた。岩場は海藻が打ち上げられて茶色に染まっていた。荒めの波に海鵜が1羽小魚を咥えて浮かび上がってきた。
山の中でばかり暮らしているからか・・・久しぶりの潮風が新鮮で心地よかった。

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2018-05