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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

工房むうあオリジナル製品製作完了! 

2018/05/18
Fri. 23:21

済んでしまえば、結局どうこう云っても結果論にすぎないことだが、とにかく、今回の草取り機制作はことごとくつまづいた。
始まりは確か4月の半ばくらいだったと思う。退職校長で今は地域の公民館長へ納まっている同級生からの電話だった。

彼が退職する時、学校への置き土産に自腹で草取り機の製作依頼をしてくれたのだが、あの時は年度末の3月だった。あまり記憶も定かではないが、依頼を受けてから材料計算をしていつもの取引業者さんへ材料発注をかけたら、次の週には全部揃って工場まで配達してくれた。
いつもよく注文する塗装のない黒皮アングルは何処にでもある材料ですぐ手に入るはずだが、厄介なのは炭素鋼の角材で、こちらの方は用途が限られる材料だから何処にでもあってすぐ取り寄せ出来るものでもない。一種の鉄合金のようなもので、炭素の含有量で製品番号も各種あるから、発注する方もその具体的な説明を材料カタログの製品番号と照らし合わせたりしてなかなか面倒な鉄材でもある。
ある意味そういう特殊なものが必要になる仕事は鉄の彫刻ばかり造っている個人営業彫刻家の吉田にとって稀な部類に属する。今回の依頼も、そういうことを知った上で遅くても春の連休前には発注しておかないとヤバイことになると予測していたのだが、それがあまりにも厳しく大当たりしすぎてしまって、結局炭素鋼の現物が届いたのが昨日であった。

工房むうあオリジナル製品でもある草取り機には、使用者の使い勝手を考慮した幾つかの工夫がされている。
1号機を製作する時にリサーチした既存の草取り機は、低機能な割にあまりにも大げさでゴツく、使用者の体力負担を無視した代物ばかりだった。そういうものは、モノがヒトを選ぶような使い勝手の悪さがあって、結局校庭の片隅で放置されたまま風雨にさらされて朽ち果てるばかりの粗大ごみとなってしまうことが予測できるし、実際、リサーチの過程でそういう実態をつぶさに目撃もした。
だから、吉田の制作コンセプトは、まずは、大人が一人で手軽に運搬できるサイズと重量であることを最優先にした。軽トラで運搬できて、一人で積み下ろしして、簡単に組み立てられて、すぐに使えて、後片付けのメンテナンスも不要で、収納も場所を取らないで済むこと。
それらの条件をクリアーするためには、製作する手間暇が必要以上にかかるから、それを製作費に全て組み込むとかなりの高級品になってしまう。だから、優しく温厚な吉田は、学校教育のさらなる発展に寄与すべく、それらの面倒をすべてゴクリと飲みこんで粛々と製作に励んでいるわけなのです。
それにしても、今回は2日間しばしも休まずフル稼働した。塗装を終わって積み込みの直前から土砂降りの雨になった。まさに名実ともに正真正銘の雨男だ。
ずぶ濡れになったつなぎの作業着を着替えに一度吉田家へ帰宅して、シャワーで冷えた身体を温めて、それから予備のつなぎを用意して出雲の先の斐伊川土手方面へ銀くんを走らせた。
小学校では教頭先生が出迎えてくれた。降り続く雨の中、夕方7時前に納品が終了した。

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