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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

日本海の恵み 

2018/05/26
Sat. 23:42

江津へ行く日は、朝が少しゆっくりできる。
9時過ぎまで布団の中でゴロゴロしていようと、寝るときにはそう思っているのだが、いつもの癖というか習慣というか、そういうものが身についてしまっているようで、6時前後にはボンヤリと目が覚めてしまう。
ワイフの方も似たような時間帯で起きてきて、それからすぐにテレビを付ける。それでもしばらくはウツラウツラしているが、結局テレビの音が気になって眠れないから、iPadに入れてある読みかけの電子書籍を読み始めたりする。
昔は、早朝に目覚めてから眠れなくなることなど無かった。延々と睡魔が襲ってきていつまででも寝ていられたものだが、何故だか歳をとるとそれができなくなるようだ。

「今日は江津の日だけど、たまには一緒に出かけない?用事してる間に買い物でもしてれば暇つぶせるでしょぉ~」と、誘ってみたら「そぉ~ねぇ~・・」ということになって、それから二人で支度してワイフの車で出かけた。
江津のスーパーには美味しい大判焼屋さんがあって、それも目当てだった。
その店のご主人は、先ごろ亡くなられた画家の佐々木信平さんの兄弟になる。お店の横の壁には、信平さんの絵画が定期的に差し替えられながら無造作に展示されてある。誰でも何時でも気軽に間近で信平さんの絵が見られて贅沢な展示だ。
島根県出身の画家で信平さんほどの画力を持った具象絵画の実力者は、現在5人といないはずだ。すでに、かなりのご高齢だったから訃報が入ったときも、残念なことだと思いつつ、一方では「ついに来るものが来たか・・・」と納得するしかなかった。とにかく島根美術界にとっては惜しい人をまた一人亡くした。
大田市の富山町で数年前から開催している彫刻主体の美術イベントでも信平さんの大作を大判焼きのご主人から借りて10点ほど展示させてもらったことがある。
信平さんは東京在住だったがアトリエは静岡にあって、そこで制作中に倒れられたというようなことをひとづてに聞いた。島根出身の同郷ということもあって面識もあるし逢えば気さくに声をかけていただいた。
「朝が早かったからかしら?・・土曜日なのにお店暇そうで、いつもは混んでるのにすぐに貰えたの。なんか申し訳ない気になって一箱買っちゃった♡!」

江津の用事が終わって、それからワイフと合流して、途中の道の駅で新鮮な地物を仕入れて、ひとまず石見銀山へ落ち着いた。私の方は、すぐに銀くんへ乗り換えて万善寺へ向かった。出掛けにワイフが大判焼きを2個ほど持たせてくれた。それがお昼ご飯の代わりになる。オーブントースターで少しほど表面を焼くと美味しさが増す。寺へ落ち着いて、そうして大判焼きを食べながら、信平さんを思い出していた。
ほんの数時間ほどのことだが、境内のすぐ下を流れる用水路脇の石垣から土手までを少し整備できた。シャワーで汗を流して暗くなってから吉田家へ着いた。
夕食は、ワイフの懐石盛りがまだリタイヤしないで続いている。
江津で仕入れた近海のアジやタコが懐石盛りとは別でタタキや造りになっていて骨せんべいも絶品だった。今の時期の日本海のアジは脂が乗って最高に美味い。昔ながらの手作り木綿豆腐もシッカリと固めでボク好みだった。晩酌が何時にも増して美味かった。

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2018-05