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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

奇妙な組み合わせ 

2018/05/29
Tue. 23:05

そろそろ5月も終わろうとしている。
いつになく早く過ぎた5月だった。色々予定が変更になってつまづくことが多かったから、それで余計に早く過ぎたふうに感じたのかもしれない。
結局は彫刻の仕事にしわ寄せが集まって、6月へずれ込むことが確実になった。

現在の自分の仕事というと、万善寺の住職と彫刻家であると云っていいだろう。その2つの柱を立てたり倒したりしながら都合をつけて辻褄を合わせているわけだが、最近の過ぎた月日を冷静に振り返ってみると、ほぼ7割位が住職業に偏っていたと思う。
住職業と云っても、特に法事とか葬儀が立て込んで忙しかったわけでもなく、万善寺の修繕とか草刈りの作務が忙しかったわけで、正に住職の業務そのものであったわけだ・・・ということはつまりどういうことかと云うと、収入につながらない無償の勤労に終始したということだ。これは、吉田個人としては日常の生活に直結する重大な問題である。
収入がなくても光熱水費のような日常の欠かせない出費は絶え間がないから、その補填には細々と積み立てた貯金を切り崩すしか手段が無いわけで、今年の春はこれがなかなか厳しい状態であった。今更現状をネガティブに引きずってもどうなるわけでもないから、気持ちは前向きに、とにかく気楽に乗り切ろうと思って過ごしている。幸い、ワイフもくどくどと現状の不満を訴えることもなく、喜々として旬の出会いを楽しんでいるふうでもあるように感じるし、見た目だけかもしれないが、彼女がそうしてくれているだけで、自分としてはとても救われているのだ。

実は、明日が七日つとめで朝が早いから今夜は寺泊になる。
先日の江津と奥出雲の食材買い出し以降、毎晩のように海のものや山のものが美味しい手料理に変わってだいじにチビチビと小出しされながら食卓を飾ってくれていたのだが、今夜はそれも無い。それで、寺の焼香料などの小銭を集めて近所のスーパーへ行った。3割引や半額を中心に食材を買い込んで、あとは寺のストックで夕食にした。乾麺のそばに、半額練り物に、3割引加熱用イカのアヒージョ・・・なんとも奇妙な組み合わせになったが、空腹が解消できればそれでいい。

七日つとめへ訪問しているお宅は、息子さんたちの仕事が広島なので、お母さん一人で自宅を守り暮らしていらっしゃる。最近はそういう一人暮らしのお宅が増えていて、ナニをするにも家族で手分けが出来なくてたいへんだ。
亡くなったおじいちゃんは、比較的信心深い人で、万善寺先代の憲正さん夫婦の元気だった頃は、春になって暖かくなると頻繁にお参りされて、庫裏の縁側でお茶飲み話に興じていらっしゃった。万善寺は曹洞宗だが、特に宗派も関係なく色々な情報を収集しては観光も兼ねてアチコチのお寺へお参りされていたくらいだから、ひょっとしたら憲正さんより観光仏教に詳しかったかもしれない。
そのおじいちゃんにとって、仏教が信仰の対象であったかどうかはわからないが、趣味の延長にお寺巡りがあったような気がしないでもない。それはそれで、大きくくくれば巡礼の旅に通じることであるし、お仏壇の引き出しには、数冊のお経本も仕舞われてあった。
明日は一人で留守番のお母さんに生前のおじいちゃんのお話でもしようと思う。

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2018-05