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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

衣替え 

2018/05/30
Wed. 23:19

夜が明ける前から寒くて目が覚めた。石見銀山と違ってさすがに飯南高原は冷え込む。

寺で寝る時は、だいたい季節に応じたシュラフをメインに毛布や羽毛布団を足したりして使い分けている。もうそろそろ衣替えにもなるし、つい先日のよく晴れた日に冬用のシュラフを庫裏の南側の縁側に一日中広げて天日干ししたばかりだった。
そのかわりに夏用のシュラフを2枚ほど座敷へ広げて何時でも使えるようにしておいて、昨夜はその1枚をいつものベットへ広げたのだが、それがまだ時期的に早すぎたようだ。
寝室は、台所のほぼ中央で半分に間仕切りした東側を使っている。だから、朝はかなり早くから朝日が窓越しに差し込んですぐに部屋が明るくなる。今朝は、それでも薄曇りでいつ雨が落ちてもおかしくないほどだったから、いつもより世間が暗い方だった。それでも5時前からほんのりと裏山の木々のシルエットが浮かび上がっている。
まだ起きるには早すぎるからしばらくシュラフにくるまってウツラウツラしていたのだが、やはり寒さが気になって二度寝する気になれない。夏用シュラフと一緒に薄い夏布団を出して風通しも兼ねて6畳のソファーへ掛けておいたのを思い出して、それをとりに立った。
「今朝はさむかったですがぁ〜〜・・こうして一枚上に重ね着したのにまだ寒いですけぇ〜・・」
七日つとめに伺って、玄関で奥さんの最初の挨拶がそれだった。飯南高原の住人はだいたいみんな同じような朝を迎えていたようだ・・・

6月から衣替えになるから、今まで着ていた袷の改良衣や厚手の単白衣などを洗濯して秋が来るまで仕舞うことになる。
着物は洋服に比べて「半額大売り出し!」などというセールは見たことがないし、それに坊主の正装である白衣や改良衣は、ある意味特別仕様だから普通に値が張って高い。今の万善寺の収入では、Amazonの買い物のように気軽にタイムセールでポチッ!と云うわけにいかないから、衣替えになると、まずは1枚ずつ小分けして洗濯機で洗濯をしてから、半年の間に劣化した糸のほつれをセッセと修復してたたんで大事にウコン風呂敷で包む。
やはり普通に袷の着物は単より高いから、私はできるだけ1年中使い回しが効くような化繊混合木綿の単白衣や少し厚手の改良衣を着るようにして寒い冬をしのいでいる。今は昔と違って移動も車の暖房があるし、施主家も電化住宅が増えたり、エアコンフル回転で熱くて汗がでるくらいに暖房が行き届いているから、見た目バレないように1年中単着物で通してもそれほど苦にならない。

まぁ、こんな感じで1週間は衣替え作務が続くことになるだろう。庫裏の縁側が洗濯物でいっぱいになった。明日は手間替えの大般若会があって、それが終われば冬物一式をたたんで一段落するはずだ。
吉田家へはいつもより早く、まだ明るいうちに着いた。土間へ入ると揚げ物の良い匂いが漂ってきた。そろそろ先日買い込んだ海と山の食材がなくなる頃だ。ワイフの懐石盛りがまだしぶとく続いている。ノッチのSNSでラム酒の残りを思い出した。オン・ザ・ロックが美味くなる季節になった。

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2018-05