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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

ヨレヨレ坊主 

2018/07/13
Fri. 23:52

万善寺の隣のおじいさんのお葬式は、ご自宅の庭先へ朝から自治会のテントが張られた。
雨も降りそうにないのに葬儀会場へ日除けでテントが張られることなどとても珍しい。
大雨がやんだ数日前から暑い日が続いていて、今朝も保賀の谷の空は雲ひとつ無い晴天で気温がどんどん上昇した。

当年90歳のご導師は、副導師万善寺住職(ボクのことです・・)の法衣と比べ物にならないくらい豪華絢爛でかなりの重量もある。それに、一人では袈裟を掛ける事もできない複雑な仕組みになっていて、それもあるからだいたい浄土真宗のご院家さまはお付きの役僧さんを従えて行動されることが多い。
浄土真宗ご導師さまの法衣着付けをお手伝いするときは「曹洞宗は簡素で楽チンで良かったなぁ〜〜」と、いつもそう思ってしまう。それにしても、このご高齢でこの暑さはさぞかし身体に応えていらっしゃることだろうと思うが、そういう素振りは微塵も感じられない。さすが、ナンチャッテ坊主とは年季の入り様が違う。

事前の打ち合わせをして、鳴り物の打ち出しなどをおさらいして、葬儀本番に臨んだ。
曹洞宗の鳴り物もまともに出来ないでいるのに、他宗のこととなると様子が違って導師さまとしてはやりにくかったことだろうに「おかげさまで、色々お世話様になりまして、ありがとうございます・・」などと、葬儀が終わって控室に帰ったところで深々と頭を下げられて、恐縮した。
墓参の後、安居と初七日のお経をおつとめして斎膳になって、お昼を少し回ったところで葬儀すべて滞りなく終了した。
喪主挨拶にもあったが、これから隣の家は空き家になって1年の節目節目に喪主の長男さんが帰省されることになる。日常の維持管理は自治会の心安いお宅へ委託されるようだ。

今年に入って3月の雪が消えた頃から隣家の周辺へしきりに重機が入って整備が続いていた。それに、この近年草刈りもほとんどされないで荒れ放題だった場所へ何度も草刈りが入って万善寺の境内地がみすぼらしく感じるほどキレイになった。訃報が届く前日には最後まで残っていた地すべり箇所の修繕も終わって重機が搬出されて、いらない家財の搬出が夕方遅くまで続いていた。今にして思えば、春先を境に隣のおじいさんの容態へ変化が生じていたのかもしれない。

万善寺の法事が終わって、その夜の仮通夜から葬儀が終わるまで3日間連続して法衣を着続けたことになる。夏のお盆の時期に改良衣で過ごすことはあっても毎日法衣を着続けるまでのことはない。明日は夕方から夜にかけて弘法大師さんの大師講で塔婆回向があるから、またそこで法衣に着替える。
今週は1週間毎日着物の洗濯をして過ごした。暑くて洗濯物がすぐ乾くからそれでずいぶん助かっている。単身赴任坊主も、食事や洗濯掃除まで一人でこなして、その上お経ライブが1日2ステージばかり続くと、もうそれだけでかなりの重労働で疲労困憊・・・
ナンチャッテ坊主は、連日の猛暑も加わってフラフラのヨレヨレ坊主に変身しつつあります・・・

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2018-07