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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

施食会前夜 

2018/08/17
Fri. 23:10

先代住職の憲正さんは、時々突発的な思いつきで物事を決めてしまったり、その時の勢いでなんの脈絡もなく説明のつけようがない行動に走ったりすることがあった。
家族身内がそれで振り回されるのは仕方ないとしても、お檀家さんや近所の町内会の皆さんにまでそういうことがおよぶと、周囲の関係者は立場上「NO!!」と云いにくいことが多くて、ドタバタと大忙しになってしまったりしてずいぶん迷惑をかけてしまった。
他人の口は利口にその場を取り繕うから、ずいぶんあとになって憲正さんの無茶振りが風の便りで耳に入ったりして、よく冷や汗をかいたものだ。

住職交代で東堂さんになってからも、しばらくは現役の癖が身についたまま新住職(ボクのことです・・・)へ特に相談もなく勝手に日程調整をして約束したりしてしまうから、何度と無く慌てた。
もう、時効になったような昔の出来事までほじくり出されて詰め寄られたりすることもたまにあるし、何かと言うと「憲正さんが云い始めたことだから・・」と、現住職の私の頭上で話が交差して、それがしばらく続くうちにいつのまにか適当なところで話が決着してシャンシャンと住職抜きの手打になったりすることも再々ある。

それで、夜の薬師供養も私が学生で留守にしている間に、いつのまにかお盆の万善寺法要仏事の前日、つまり17日に決まっていた。
私が少年時代の昔、今の薬師供養は確か8月のもっと遅くだったはずで、秋風が吹き鈴虫が鳴く頃だったと記憶している。どういうことで、万善寺の法要前日の夜に薬師供養を移動したのかよくわからないが、ひょっとしたら、昔々の万善寺では17日夜に観音供養をしていたから、憲正さんがふとその頃のことを懐かしく思い出したのかも知れない。
いずれにしても、関係者も承知の上で坊主の方から日程移動を切り出したわけだから、それをまた坊主の都合で変更することも難しいし、かなりの重たい根拠があって提案するとしても、今のボクのようなナンチャッテチキン坊主には、説得できるまでの勇気も根性もない。
結局は、「おかしぃなぁ〜〜??なんでかなぁ〜〜??」と、思いつつ、いずれ関係者の代替わりがくるまでは今の日程で今後も乗り切っていくしか無いことだと思っている。

夜の7時半スタートを目指して薬師堂へ向かった。
お堂はすでにお供えなどの準備が整っていて、あとは近所からのお参りが集まったらお経を始めれば良い。それまでは、袈裟を掛けながら世話人の旦那方と世間話をしたりして過ごした。定時にお経をはじめて、お薬師様の御真言をとなえながら焼香を回して法要を済ませた後、参列施主7軒分の塔婆回向を和讃で読み上げて、だいたい45分位で薬師堂での法要が終わった。それから、世話人旦那のお宅へ移動して、お供えの御下がりをいただきながら、あれこれとりとめのない話がしばらく続いて、切りの良い頃合いを見計らって中座した。

明日の施食会の準備は終わらせてあるが、どうも落ち着かなくてなかなか寝付けなかった。ワイフは当日早朝には万善寺入してくれることになっている。

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