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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

回顧展 

2020/03/03
Tue. 23:11

山陰在住の二人の絵画作家がほぼ同じ会期で個展をした。
一人は松江の県立美術館で竹田さん。
一人は米子の市立美術館で濱田さん。
二人共そろそろ作家歴40年近いベテランである。
ワイフが紅ズワイガニを買って帰ってくれたのもその二人の個展を観に行ったついでだった。
それぞれ立派な個展リーフレットが出来上がっていて、見開きには作家の挨拶文が添えられていた。ワイフの感想めいた話を総合すると制作の初期から近作までを系統立てて展示した回顧展の色合いが強い個展になっていたようだ。

濱田さんの近作は、本人曰く「最近具象から抽象に表現が変わった・・・」ということらしい。
私は制作の殆どを彫刻に絞っていて絵画のことはあまり良くわかっていないから、鑑賞するとなると純粋に自分の主観的な好き嫌いを優先してしまう。それでも、抽象表現となると自分もだいたいが抽象彫刻で制作を続けているから、絵画と云っても少しは面倒くさく客観的な見方をしてしまうこともある。
それで濱田さんだが、彼の抽象性は連続した繰り返しのパターンでひたすら画面を隅から隅まで埋めつくしていく作業性の強い表現になっている。これは、原始的アニミズムに起因する精神的思考を絵画という領域定義を借りて表現活動に置き換えたふうに思える。一連の決まった表現パターンに終始してそれを繰り返し続けていれば、いずれ時間とともに終了の時が予測できるし、確実な完成の瞬間を実感できる。そこに制作の喜びを感じ達成の満足感に浸る・・・ソレが、今の彼が「絵を描き続ける」ことに託した現実逃避になっているのかも知れない。表現の違いはあるが、それこそ今の自分も似たような制作の繰り返しにこだわっている時期でもあるし、今後の彼の表現の変化を楽しみにしたい。

竹田さんは高校の先生を37年間勤め上げ、退職の記念も兼ねて個展を計画していたようだ。挨拶文を読むと、彼は本当に心身ともに学校の先生であり続けていたのだということがヒシヒシと伝わってきた。彼とは私がまだ島根の学校の現場でいた頃からの長い付き合いで、ほぼ全ての彼の絵画作品を観てきたのだが、こうして改めて彼自身の言葉で美術教員であることとか美術教育に捧げた人生であったこととか語られると、とにかく全身頭の天辺から足の先まで教育者であったということが伝わる。
アレコレともっともらしい理由をつけて学校現場から逃げ出したボクにはとても彼の真似はできない。ある意味、彼にとって美術教師は天職であったのかも知れない。
名実ともに4月からフリーになるタケちゃんの今後の活躍を期待したい。

登美さんからもらった牡蠣は2日に分けて一杯やりながらポン酢の生食でペロリとやり、ワイフが揚げてくれたカキフライをパクつき、紅ズワイガニは2匹ほど足の先から味噌まで貪り、残ったカラなどはダシをとっておじやで完食。
その次の朝・・・足の膝とか指先の関節あたりがチクリと疼き始めた。
どうやら、痛風の前触れの気がする・・・でもいいや!美味かったから・・・

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竹田個展
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2020-03