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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

怜子さん檀弘忌 

2020/03/05
Thu. 23:07

初午祭の法要が終わって後片付けもあるから万善寺単身赴任で一泊した。
お参りが6人でも、湯呑とかお皿とかお箸とか各種の鉢や大皿など食器の洗い物が典座寮を縮小改造した台所の流しへ大量に溜まって、その量を見ただけで1日の疲れがドッと出た。
盆正月の法要は、もっと大量の洗い物をワイフが一人でこなしてくれていることを思えばたいした仕事量でないのは分かっているが、それにしてもその日のうちに全て片付けるのは少々つらい。どうせ寺で一泊するのだから、洗濯も含めて溜まった食器の洗い物は翌日に回すことにした。

その翌日は怜子さんの6・7日檀弘忌になる。
ワイフも含めて、怜子さんに近い親族の関係者はそろそろ巡ってくる四十九日を早く短く感じたのか、それとも遅く長く感じたのか、どうだったのだろう。
私は、親族の一人でもあるが一方で坊主でもあるからそれなりに客観的にクールにこれまでの期間を乗り切っている。
人が一人死ぬるということは、周辺の近い身内にとって当分の間の日常生活に多少の不具合を生じることのストレスは避けられないことだ。その上で、一般の俗世間では通用しないよなことも多々ある宗教上の慣習にはそれなりの誠意を込めて従うことになるから、ソレがまたソレで気持ちの重しになってしまったりする。
ワイフの近くで彼女が怜子さんを偲ぶことの行動を見ていると、どこかしら乙女チックで可愛らしく微笑ましく思う。
今ではボクが一人で使っているシアタールーム兼用のリビングに設置したスピーカーを即席の祭壇にして、昔の怜子さんの写真を探し出して、お猪口に水を入れてお供えして、私がストックしていた比較的高級な白檀の香を探し出して1日に1回焚いて手を合わせている。
流石にその白檀香も底をついて残りがあと少しになった頃、彼女はAmazonで探しだしたお香の詰め合わせを注文したようで、2・3日前からリビングが上品な白檀の香から一気に俗っぽいエキゾチックな香りに変わった。
吉田家の即席祭壇では、ご本尊さまと三具足の仏教上最低の条件でもある常識が通用しないまま今に至っている。
まがりなりにもすぐとなりに一応万善寺住職でもあるナンチャッテ坊主がいるのだから、そのあたりのことをチョット聞いてくれても良いと思うんだけどネ・・

積み残しの食器洗いを済ませ、洗濯機をONしてから本堂へ上がって怜子さんの檀弘忌を始めようと予定していたら、珍しくワイフの方から電話が入った。
「今、途中でお花を買ったところだから、あと20〜30分でお寺へ着くネ!」

さて、あと1週間お花が保つかどうか心配だがこのまま寒い日が続けばなんとかなるかも知れない。お経が終わってワイフが親族を代表して焼香して檀弘忌法要が終わった。
四十九日大練忌は、喪主施主のトシちゃん夫婦が怜子さんの遺骨持参で万善寺へ来ることになっている。吉田家からはじゅん君も仕事の都合をつけてお参りしてくれる。

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2020-03