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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

幹カンジ 

2020/03/10
Tue. 23:06

「早くからすんませんなぁ〜・・○○寺でずが、チョットお時間大丈夫でしょうか?」
住職の朝は比較的早いから、まがりなりのナンチャッテ住職のボクももう起きていて特に支障はなかったっが、それにしても一般的には躊躇してしまうような時間の電話だった。
だいたい坊主業では、一般的な時間外の電話というのはあまり良いことでない場合が多いし、同業ご住職からの電話だし、何事かと若干緊張した。
「ハイ、大丈夫ですが、何か?昨年は何かとお世話になりまして、ご面倒をおかけしました・・」
ひとまず、当たり障りのない返事を返すと、
「その節はこちらこそ、なかなか至らないところもありまして・・・」
などと、しばし、儀礼的会話が続いたあと・・
「ところで、お願いがありまして連絡させていただきました」
やっと本題に入った雰囲気だと弔事のことではなさそうで、少し安心した。それで、要件は宗門組織の事務的なことだった。
「教区から幹カンジを二人ほど出すことになっておりまして、その役を引き受けてもらえないかと・・・」
「ソレはご心配なことです・・・が、私にできるようなことでしょうか?」
「もちろん大丈夫なことです。オタクのようなユニークな方に是非引き受けていただきたいことです。用事と云っても1年に2〜3回の会に出席して頂く程度のことですので、なんとか引き受けていただくと有り難いのですが・・・」
「そういうことなら、もっと適任がいらっしゃると思いますが・・・」
「イヤイヤ、オタクが適任ということでお願いしておりますので、いかがなものでしょうかねぇ〜」
「よくわかりませんが、私で良ければ構いません。受けさせて頂きます・・・」
・・・と、云うことになった。
先方の方丈さまは、何となく安堵された様子で、それから少しして電話が終わった。

今年は、万善寺が教区の総会会場で回ってくる。
私が先代から住職を引き継いだ年に当番会場が回ってきたからこれで2回めになる。
説教老師の巡回があって、それに教区の総会がセットされる。当番寺院は老師の接待と、教区の護持会会員の総会出席の世話をすることになる。昭和の昔は、総会が終わったあとの懇親会も夕方まで賑やかに盛り上がって、各寺のみなさんが散会されるとそれから万善寺役員の皆さんで慰労会が始まるという、数年に一度巡ってくる一大事業だった。
今は、そういう親睦も割愛が普通になって、老師のお話と総会が終わると出席分のお弁当を配布して散会になる。あとは数人の役員さんが後片付けがてら残ってささやかな慰労をしてその日の夕方には終了する。前日の老師接待からだと1日半くらいあれば事業全て終わる。それでも、会場となるとそれなりに気遣いも多いし、人並みの心労もある。
幹事の方は一度引き受けると「再選は妨げない・・」などと都合の良い理由をつけて任期がしばらく続きそうな気がしないでもないが役不足は棚に上げておいて「一人一役」を前提に、まずは一応「NO!」は言わないことにしている。
益々彫刻業が減って坊主家業が増えてきた・・・

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