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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雪が消えた 

2020/03/11
Wed. 23:07

春のお彼岸を前に、万善寺境内の雪が全て消えた。
この近年は雪解けも少しずつ早くなっていたが、例年だと境内北側の裏庭はだいたい4月に入っても雪が残る。豪雪だと5月の連休を過ぎてもまだ雪があるから、今年のようなことは異例のことだ。

春が早くなったせいか、お檀家さんからチョクチョクと電話が入る。
鉄の工場にいてもなかなか集中できないで、仕事が思うようにはかどらない。
今日も午前中から2つほど電話が入ったし、明日は怜子さんの四十九日大練忌になるから、夕方早めに工場を引き上げて制作中の彫刻パーツを銀くんのデッキに積んだ。どうせ気休めにしかならないということは分かっているのだが、それでも少しは彫刻のことを気持ちの何処かで抱え続けていられるから、ソレだけでも気楽でいられる。
工場から直接寺へ向かった。

万善寺くらいの規模の末寺で毎年のようにお檀家さんが微減し続けている現状で、仏事のことだけは一昨年くらいから微増を続けている。
俗なことを云うと、仏事がそのたびに少しでも布施収入に変われば坊主暮らしも若干の余裕ができるかも知れないのだが、現実はなかなかうまくはいかなくて、年間収支を決算してみると坊主の出勤回数は増えているのに現金収入は減り続けているという、おかしな経営事情が見えてくる。要因については幾つか思い当たる節があるので、ザックリと仏教活動の一環として「大事な仏事でもあるから・・・」と自分に言い聞かせて納得するようにしている。
そのかいがあったのか、今年の冬の2つの法事では「このくらいのことで申し訳ありませんが・・」とレジ袋いっぱいのお米を頂いた。合わせて1升くらいにはなって随分と助かる。「お米なくなったから持って帰って」と、ワイフに催促されるたびに寺の冷蔵庫で眠っている古古米どころか古古古古米を、それこそレジ袋へ入れ替えて持ち帰っていたのだが、今年はすでに2回も新米をワイフへ手渡すことが出来た。
お金は無くても食べるものと飲むものがあればなんとか生き続けることができるはずだが、なかなかそんなに巧くはいかない。実際には年金やら保険やら医療費やら光熱水費や通信費などなどの必要経費が毎月口座から自動引落されている。
丁度申告の時期で、納税申告書を作成中だから余計に寺の運営状況が気になるわけである。吉田家の申告の方は入院のことと設備の老朽修繕投資が重なって大赤字を出してしまった。今年いっぱいしばしも休まずに働いたとしても、赤字解消までには至らないだろう。とにかく、材料屋さんを始めとしてお付き合いのある業者さんの迷惑になるようなことだけはしてはいけない。個人事業主としてはいちばん大事な信用だけはなんとかして確保することが大事だ。

夕方まだ明るいうちに寺へ着いて、本堂の舎利棚殿へ四十九日法要のセッティングをした。夜になってから小さな塔婆を書いて簡単な法要の差定を決めた。
まだ怜子さんのお墓が決まらないままなので、ひとまずご遺骨の安座法要がメインの大練忌法要にした。

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2020-03