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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

早朝の斐伊川 

2012/10/20
Sat. 01:56

島根県の東部を南から北へ向かって流れ、宍道湖に注ぐ斐伊川は、知る人ぞ知る八岐大蛇伝説に登場する一級河川です。

東京からの帰り、夜行バスの車窓から見る朝もやに包まれた早朝の川の様子は、まさに巨大な大蛇が現れそうな雰囲気を醸し出していて、とても幻想的でした。

まだギリギリ20代だった頃から、毎年この時期、東京の美術展へ彫刻を出品するようになって、早いもので30年になります。
本格的に彫刻を造り始めたのが島根に帰ってからで遅かったので、私が初入選した頃の仲間はみんな私より5歳くらいは若くて、学生さんもいたりしました。
1次会から2次会、3次会と延々飲み続けて、みんなまったく疲れる様子もなく、彫刻論や芸術論を朝まで語り合ったりすることが頻繁でした。
出品歴の長い先輩の彫刻家さんも、とても親切にしてくれて、東京近郊の自宅のアトリエや制作工房などに招待してくれたりして、彫刻の裏事情などをつぶさに見せてもらったりして、本当に、毎年毎年が発見と刺激の連続でした。

飽きっぽくて我がままものの私が、これだけ長い間一つの展覧会に彫刻を出品し続けることが出来ているのも、あの頃に彫刻の奥深さや難しさや面白さをキッチリと教えてもらったからだと思っています。

当時の往復は、3段ベッドの夜行寝台「出雲号」
それが時間のロスもなく安く移動出来る、とても便利な交通手段でした。
そのうち、3段ベッドが無くなって2段ベッドになり、ついには、出雲号も消えました。
50代がそろそろ60になろうほどになると、夜行バスの移動は結構きついものがありますが、旅費の安さにはかないません。

今は国道9号線を走るバスの窓から、斐伊川を渡る山陰本線を見ています。
「あの頃は、山陰本線から国道9号線を見ていたんだなぁ・・」
さてさて、このような秋の旅暮らしも、何時まで続けられることでしょう・・

IMG_5741.jpg

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