FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

極悪坊主奮闘記 

2013/03/21
Thu. 04:28

万善寺では、本当なら昨日のお彼岸中日に檀信徒各家先祖供養の法要をしていたところですが、今年は彼岸の入りと初午が重なった関係で、すでにこの前の日曜日に二つ合わせてすませてしまっていたのでした。

私が少年の頃は、どちらかというと初午さんの法要の方がお参りが多くて、こちらの方は、檀家さんだけでなく、地域の仏教信者の皆さんが、宗派関係なく家族連れ立って三々五々お参りされて、それはそれはにぎやかなお祀り法要だったことを覚えています。
万善寺の初午さん当日は、旧暦2月の最初の午の日を当てていて、その年々で2月の初旬から3月の中旬あたりの期間の何処かで巡ってくることが多く、1ヶ月以上の前後があったりすることもしばしばです。

引退した老僧は、根っからの儀式坊主で、寺の仏事となると、一週間も前からそわそわと荘厳などの作務をはじめ、朝から夕方まで本堂へこもりっきりのことが頻繁でした。
事務といえば、芳名帳の作成くらいで、お参りのおもてなしなどの段取りは、だいたいがおかみさん任せ。
長い間、夫婦二人で業務分担しながら何日もかけて準備してきた年中行事の数々は、専業坊主で生計を立てていた二人の暮らしの支えにもなっていたと思います。

そのような二人の身に染みついた癖は、なかなか割り切って取り払うことも出来ないまま、時代の流れに巻き込まれつつ、無駄な労力だけが目立つようになっていた近年です。
そこへ住職交代があって、ある日突然の業務改革が始まった訳です。
私が副住職の頃は、お参りも近所のお年寄り4〜5人に減っていて、老師夫婦といえば、法要もそこそこに、何日も前から仕込んだおかみさん手づくりの煮しめをつつきながらの世間話を楽しみにしていたような仏事に変わっていました。

仏事の業務改革も、今年で4年目を迎えました。
その間、老夫婦に当たり障りのないように、二人の居場所を用意しながらやりくりしてきましたが、どう考えても無駄な出費が抑えられない上に、老僧の介護が加わったりしはじめると、私としては我慢も限界という状態で迎えたこの度の法要。
本堂の荘厳は前日の半日。
庭掃除などの営繕は当日午前中。
1時間で二つの仏事を済ませ、ワイフの用意したささやかなお茶口は全てセルフサービス。
その間に、お供えのお下がりをお配りして後は解散復元作業。
段取りを整理すると、だいたい1日半で終わってしまうようにスリム化したところです。

老夫婦には、何かと不満が溜まっているようで、おかみさんからは、この数日何かにつけて嫌みの電話が入ったりしています。
まぁ、お年寄りのお考えは、少々のことでは崩れない頑固なものもあったりしますが、だからといって全部が全部八方丸く収めることなど、到底出来る訳もないので、最近の私は、万善寺東堂老師夫婦と檀家役員長老さんあたりに反旗をひるがえした極悪坊主となりつつあります。

IMG_7140.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/1179-6f93ab3c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2020-05