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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

万善寺事情 

2013/06/06
Thu. 06:18

六月に入って衣替えになったので、坊主ユニホームも夏物に入れ替えました。
といっても、ほとんどが老僧のお下がりなので、アチコチほころびたり、すり切れたりしたものを繕いながら、ダマシダマシ使用している状況です。
白衣(はくえ)や改良衣は老僧と丈が違うのでそういうわけにはいきません。
こればかりは新調するしか方法が無く、はるやまとか青山に吊るしてあるわけではないので万善寺の家計に響きます。

禅宗は妻帯が許されたのが遅くて、それに坊主個人の宗教感の相違もあって、万善寺は明治になってからの住職和尚も独身のまま弟子を育てていたほどの偏屈坊主(失言失礼)が続いて、周辺の勧めで渋々妻帯したものの、子供に恵まれること無く養子を迎えて弟子の如く育てていたという、なかなか特殊な家庭環境が老僧の代まで続いていました。
してがって、私の両親である老師夫婦までは、養子に嫁が嫁いできたと云う、先代とは血のつながらない結構複雑な家族構成なのです。

五月にはおかみさんの実家で17回忌の法事。
六月には老僧の実家で1周忌の法事。
・・と、親戚に相次いで法事があって、老師夫婦が招待されていたものの、息子の正純に相談も無く出席を断っていて、私がそれに気付いたのが最近のこと。
檀家さんの年回法事の席で、親族の繋がりの大切さをお話している坊主が、自分の親族の年回法事に欠席すると云う、なんとも筋の通らない実態に遭遇し、あわてて名代を務めた次第。
年寄りの二人暮らしは、なかなかしっかり自活していいらっしゃるようで、あれこれ振り回されています。

夏使用の改良衣を着替えないまま、ついでに彫刻展の用事でウロウロと業者さん訪問をしていたら、思わぬ所で知り合いの同宗坊主の話題で盛り上がったりして、世間の狭さを実感しました。
都市部の寺は、日ごと年ごとに葬儀が増え続け、年回法事も坊主の方からキャンセルしたり代行をあてがったりの忙しさが続いているようですが、過疎化高齢化の進む田舎の坊主はそういうことも無く、元気なお年寄り相手に、生きる為の智慧の法施をお経に託して日々精進のお務めをさせて頂いているのです。

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