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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

周して比せず 

2013/10/20
Sun. 08:38

私の属す美術団体の出品図録をめくると、最初のあたりに会の主張が記してあります。
そもそも、今の会に彫刻を出品しようと決めたのは、この主張に感銘したからです。
1984年のことでしたから、かれこれ30年ほど前のことです。

要約すると、〜皮相の類型化を排し、情実を排し、個性の発現を尊重する〜といったところ。
そのことが当時の私の心に強く響いて、ひとまずはそれに自分を託してみようと漠然と思ったことがきっかけと云っても良いでしょう。

当時、彫刻部の理事をしていらして会の彫刻の顔でもあったY氏が、長い作家歴の中で今年の展覧会不出品となりました。
ご高齢と云う事と、体調不良と云う事で、制作が思うようにいかなかったのだとの報告がありました。
他にもベテランの彫刻家が亡くなったりして、1年に1度の作品発表もどこかしら華やかさに湿り気を帯びた感じでもありました。

この30年の間に子供が育ち、家族が増え、両親の高齢化も進み、親族にも増減があったりしつつ、日常の暮らしを工夫しながら彫刻の制作は絶え間なく続けてきました。
たぶんこのままだと、これからも今の暮らしはそう大きく変化する事無く老化して行く事でしょう。

若輩の私にとっては、Y先生の温厚な微笑みが何より怖い存在でもありました。
「周して比せず」の存在には圧倒的なものがありました。
まさに会の主張を体現する人物であったと思います。

今更ながらふと気がつくと「比して周せず」の自分がいたりします。
まだまだ踏ん張らないといけません。

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