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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

好天の一日 

2014/02/10
Mon. 09:04

隣町の同宗の法事のお手伝いで、正座して、背筋を伸ばして、お経をよんで、手を合わせてきました。
万善寺内の日課は別にして、改まった法事の席に着いたのは久々のことです。
朝から、改良衣に絡子(らくす)スタイルになると、つなぎの作業着とはまた別の意味で気持ちが張りつめてきます。
その格好で結界君にキーポンを乗せて学校まで送った後、そのままこのたびの施主家まで移動しました。
街道沿いの斜面の雑木は一面霜が張り付いて朝日に輝いています。
冷え込んではいるものの、この様子だといい天気になりそうだと予感しつつ、発声練習がてらの般若心経など唱えながら運転したところです。

坊主の礼儀に習ってお斎の膳を中座して、そのまま石見銀山へ直行。
早速作業着に着替えて、その足で日本海の海岸へ出かけました。
彫刻に使う島根県央に産出する地元の凝灰岩が目当てです。
海岸に打ち上げられた玉石の中から大きめのものを中心に探し出していると、ワイフから来客の電話が入って、展覧会場で待ち合わせることにしました。

自分の展覧会を観ながら少しばかり突っ込んだ彫刻や制作の話をして、現在進行中の彼女の個展のスケジュール調整の事務的な打ち合わせをするなどして、その流れで工場を案内することになったりして、日が落ちて暗くなるまで、ほぼ半日近く彫刻の話題に終始しました。
日頃は、特に会話もないまま孤独を楽しみつつ制作に向き合っているばかりなので、久々の彫刻話しになったような気がします。

思い出せば20代前半の頃、まだ、具体的に彫刻を造ろうと方向が定まっていなくて、自分の目指す先が見えなかった時に、アルバイト先の先輩から「師のレベルが弟子のレベルだ」と教わって、それから先の自分の目指す先が固まったことを思い出したりしたところです。
ちなみにその先輩は、彫刻とは縁もゆかりもないカウンター厨房で包丁をふるう偏屈な職人さんでしたけどね。
まぁ、要するに「師匠の腕が良ければ、100番目の末席を汚す程度の弟子でも、そこら辺の雑魚のような師匠の1番弟子より腕は上だ」というわけです。
わざわざ授業料を払って、偉い(だろう)先生にいろいろ教わっていたはずなのに、学生の頃のことで脳みそに記録されているいくつかの大事な記憶の一つは、アルバイト先で仕入れたネタなわけです。

すぅ〜っとなにげなくさらりと頭に入って、気がつくといつの間にかそれが自分の大切な指針になっていたりすることって、意外と自分のすぐ側に転がっていたりするものなのかもしれませんね。
どちらかといえば、卒啄同時・・というやつでしょうが・・・
私の場合、なかなか鈍いものでそうすぐにトントンと反応出来なかったりするところがやっかいですね。
自分の人生、知らない間にそんな好機をいっぱい見逃してしまっていたのかもしれませんし、これからもきっとそんなふうにいろいろ気がつかないまま過ぎていくんでしょうね。

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