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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

集中力 

2014/02/12
Wed. 07:31

吉田正純鉄の彫刻展も2月バージョン第2弾に入って、快調に新作を造り続けていたら、寺のおかみさんから電話が入って見事に中断して、集中力もプツンと切れました。

今造っている彫刻は、抽象だけど比較的わかりやすいもので、造形の難しさをドーのコーの言うよりは、眺めて楽しむのにちょうどいいくらいの比較的軽め(重さじゃなくて・・)のものを多作しています。
ずいぶん前から、こういうタイプの彫刻を時々タップリ造るようにしています。
そういう時は自分でも寝食を忘れるほど楽しんで集中出来たりするし、色々な工法や素材の手掛りを掴めたりすることも多いし、何よりクラフトワークのようなしがらみがないのがとても良いのです。

最近・・といっても、もう10年近くの間、このようなタイプの彫刻をほとんど造っていなかったので、今回の展覧会が久々の再開になっています。
小さい仕事は、小さな工法ミスをしたり全体のバランスが狂ったりすると、それがやたらと目に着いて完成度が極端に下がってしまうので、制作中の迷いは絶対にあってはならないことだと思っています。
一方でひらめき優先の勢いだけで造っているようなところもあるので、その彫刻の造形の是非や善し悪しを突っ込まれると、何も言えなくなってしまうほどの軽いものになってしまったりもするので、そのあたりの過不足ないまとめ具合が悩みどころでもあったりします。
だから、そういうことで躓かないように、何も考えないで、かっこ良く云うと、「一気に無心に」素材と付き合うことを心がけないと、何とも軟弱なだけの只の彫刻遊びになってしまうことになります。

何かの拍子で躓いて制作の手が止まったりしたら、それを無駄につつき回すことをしないで、サッサとあきらめて次の1作へ気持ちを切り替えるようにしています。
仕事中のおかみさんからの電話ですから、そんな感じで仕事の糸もプツンと切れてしまったわけです。

例の如く、だいたい2〜3日前からの出来事から始まって、お決まりの登場人物の会話を声まねで復唱するように「」つきでリピートし、焦点の定まらない会話にもならない一方通行の独り言が延々と20分くらい続く間に、集中力の切れた私は、工具を片付け、電源を落とし、ガスのコックを閉め、工場に鍵をかけ、結界君に乗り込んで自宅に向かって走り出し、ポットのコーヒーをすすって、やっと少しばかり気持ちが落ち着いたあたり。
要約すると、生活費が底をついたことと、東堂さんの体調不良のことと、東堂さんの粗相で障子を1枚壊したことの以上3点。

おかみさんの性格はだいたい分かっているつもりなので、ここは一気に事を進めておく必要を感じて、自宅の現金をかき集めて、作業着のまま万善寺へ結界君をすっ飛ばしました。
途中、2カ所の駐在所前は安全走行を心がけたものの、島根県も中国山地の過疎地で宵の口の夕食時の街道はすれ違う車もまばらのフリーウエー状態。
小雪でうっすらと白くなった参道を万善寺の本堂前まで走り上がり、施錠前の庫裡玄関へたどり着きました。
案の定、思い込みの激しいおかみさんは、何事も一人で何とか取り仕切ろうと、アチコチに無理難題の電話をかけ終わってしまっていて、その断りの電話を一通り済ませ、よくよく言いおきつつお金を手渡しし、壊れた障子を取り外し、東堂さんに一声かけつつ様子を確認し、本堂前で障子を積み込み、往路の巻き戻しのような復路を走破して自宅前の駐車場へ到着。

おかみさんから電話が入って3時間弱の出来事でしたが、島根の方は雪が少なくてとても助かりました。
天が私に味方してくれた数少ない1日になったと感謝しつつ、ワイフが気前良く買ってくれた麦とホップの新商品をプシュ!
あぁ〜、何とも云えず旨かったなぁ・・・

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