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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

やっちまった! 

2014/02/22
Sat. 02:11

高さで云うと180cmほどの少し大きめの彫刻をつくりました。
予定だとまだ明るいうちに出来上がるはずだったのですが、幾つかの用事が重なって、その事に使った時間の分だけズレ込んで、結局日が暮れてから完成したところです。

いつもの事ですが、制作の時は一人で工場に閉じこもっているので、重大な事故でもおこったら、助けを頼むことも出来ないし、運を天に任せるしか無くなってしまいます。
彫刻の仕事は、結構無理もするし危険がいっぱいなので、日頃から十二分に注意しておく必要があります。
まずは安全第一で、マメに掃除をして工具や端材が散乱しないように片付けながら仕事をしています。
それでも、ふとした拍子に気持ちが緩む事もよくあるし、気がつかないうちに相手をナメてかかったりしていることもあったりするし、そういう時は自然と緊張感も無くなっていて、一瞬のうちに怪我をしてしまう事があります。
今までの経験だと、「あと少しで完成!」というほんのその時によく怪我をしているようです。
今回も正にそうでした。
幸いというか、観音様の御陰というか、重大な怪我にならなくてすみましたが、一歩間違えば明日の法事も出来ないほどの大けがになっていたかもしれません。
手の甲の打撲と擦過傷。
眉の少し下で眼球まであと1cmほどの瞼の擦過傷。
これだけですんだのが奇跡です。
作業中のディスクグラインダーが跳ねて飛んでいったのです。
一瞬の出来事でしたが、思い出しただけでゾッとします。

反省も含めて検証してみると、やはり直接の原因は気のゆるみでしょう。
それに、例のアカギレ。
痛いのを我慢しながら、握力も弱った状態で、何と片手でグラインダーを持っていたりした事がいけなかったのです。

おおいにうろたえたものの、気を引き締め直して制作を続行。
痛い思いをして完成した彫刻は、開催中の彫刻展の会場へ設置します。

私の場合、幾つかのテーマから彫刻を造り分けています。
それが良いかどうかわかりませんが、どうもそのようにした方が一つ一つのかたちや工法にこだわりすぎないですむし、自分の彫刻に対して冷静でいられるような気がします。
個展の制作で今まで造形の追求が未消化で納得出来なかったものが、やっとそれなりのかたちになってくれたような気もします。
素材や工法の開拓も制作上の狙いの一つになっていて、それもひとまず先が見えた感じです。
出来上がった彫刻が良いか悪いかとか、面白いかつまらないかとか、好きか嫌いかとか、結局は観る人の問題なので、それはそれで別にして、自分としては概ね満足の出来る彫刻になったと思います。

今回の個展のように、核になるような展覧会に向けて制作する彫刻は、工法の失敗が許されないし、テーマの曖昧な造形表現は避けなければいけないと思っています。
日頃の習作の中で、かたちやテーマの是非を見極めておく必要があります。
自信がなくて踏み切れない制作上の問題も解決しておく必要があります。
これから先、どれだけ彫刻を造り続けられるかわかりませんが、そろそろ「質より量」から「量より質」へ気持ちを切り替えて、一つ一つの彫刻を大事に制作していこうと思いはじめているところです。
もちろん、無理をして怪我をしないようにね・・

IMG_5135.jpg

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