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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

水丸さんの思い出ーその2 

2014/03/27
Thu. 08:51

なんか水丸さんが頭から離れない・・・
大好きな池波正太郎さんが死んだ時も、藤沢周平さんが死んだ時もそれほどではなかったのに、何故か水丸さんになるとそうはいかない。
そこで、3日目の追悼「水丸さんの思い出ーその2」

私の人生で、10回と話していない昔話を少々・・
私が高校生の頃は、美術系の受験勉強というと、学校の美術教室で石膏像の木炭デッサンをするぐらいしかなくて、少ない進路情報をたよりに実技受験の内容を確認すると、自分のやりたいことを勉強するには、デッサンも木炭より鉛筆だし、油絵より水彩だし、静物デッサンとか風景デッサンとか、それに淡彩とか平面構成とか立体構成とか何かよくわからん実技内容がいっぱいあって、これじゃぁ、いくら学科頑張って勉強して満点とっても(あり得ない話しだけど)、実技がダメならどうしようもないなぁと、3年生になった頃には「浪人」を覚悟していたのでありました。

総合大学の教育学部も含めて、全国に美術系の進路は散らばっていましたが、無駄なく効率よく短時間で受験できるというと東京が一番だと、私学の受験日を軒並みチェックして腕試しの受験で上京しました。
実は、その私学で受験したかったのが、水丸さんの母校日本大学芸術学部だったのです。
前から映画が好きだったので、その関係の勉強ができる学校を密かに探していたのです。
私の、寺関係の親戚スジに当たるおじさんが、東京で小学校の美術の先生をやりながら独立美術へ油絵を出品していて、その方面から私のもくろみをチェックされたりして、「どうせ何やっても最後は坊主になるんだから」と云う理由で、日大芸術学部の夢は見事に打ち砕かれたのでありました。

今思うと、それはそれで良かったのかなと、まぁ、なんとなく納得もしていますが、それでも、いまだに映画好きは続いているし、そのあたりの夢の世界に水丸さんが見え隠れしていることが多いのです。
トイレのバイブルとか寝る前の一読とか、もちろん東堂さんの通院お伴の暇つぶしとか・・シネマストリートの冊子が至福のひとときになっているのです。

この前も、「シベールの日曜日」なる映画のことが出てきて、一気に50年近くタイムスリップして子供の頃の自分を思い出しました。
たしか、月曜ロードショウだか日曜映画劇場だかでやっていたのを白黒のテレビで見て、少年ながら不覚にもオイオイ泣いたことを覚えています。
サクッと言うと今で云うロリコンオヤジと可愛い娘の許されぬ禁断のプラトニックラブストーリー。
でも、それが素晴らしく透明で繊細でまっすぐで良いのです。
とても悲しく終わる最後も忘れられません。

まぁそんな感じで、いつの間にか、吉田は自分の果たせなかった夢を水丸さんに重ね合わせているのかもしれません。

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