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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

新年度 

2014/04/08
Tue. 09:27

いつものようにキーポンを学校まで送った。
今日は高校3年生の始業式。
時の過ぎるのは早いものだ・・・

彼女が小学校の4年生か5年生かのころに万善寺を東堂さんから引き継ぐことにしてそれまでの仕事をやめた。
万善寺くらいの檀家数だと一昔前なら別に仕事を辞めないでも両立できていたし、私が学校へ通っていた頃も兼業坊主や兼業神主の先生が普通に校長先生にまでなっていても不思議ではなかった。
時代が平成になったあたりからいやに仕事が窮屈になって人目を気にしなければいけないことが増えた。
別にやましいことをしている訳でもないのにどこかしら仕事を休んで法事などをしている姿が後ろめたいものに見えてきて自分の中で割り切れないし、宗教活動はそんなにいい加減なものでもないだろうとも思ったりして、その上、彫刻の仕事をすることでも同じような悶々とした感じを引きずったりするし、こんな中途半端なことをダラダラ続けていても、結局自分の暮し全部がいい加減ないなってしまいそうに思ったものだから、数年間の期間を使って仕事をやめる準備をした。

定職を辞めて定収入がなくなるし、東堂さんの病気や通院のこともあって、収入のない不安定な暮らしが始まった頃は不安でしょうがなかった。
それでも、ワイフが文句も言わないでコツコツ地道に働いてくれるし、当初は比較的自由になる仕事を少しばかりもらうことも出来て、しばらくはそれで食いつなぐことが出来た。
結局そのうちそれも無くなって、今は助成金に頼りながら現代彫刻小品展の運営にほぼ1年間を使い切ってしまう暮らしが続いている。

暮らしはずいぶん厳しいし、保険や年金の負担も大変だが、自由な時間と心の余裕は何にも変えがたいほどの贅沢に思えることもある。
むしろそのような暮らしを続けていると、仕事の忙しさを理由に逃げることの出来ない変な使命感や責任感のようなものが芽生えてきたりもする。
先日、万善寺の自治会で新年度の役員交代が議題の常会があった。
2年前に事務が出来なくなった東堂さんから途中交代して一役すませているので、しばらくは役職当番も回ってこないはずだったのだが、いざ常会を開くと、結局色々な理由が重なって順番がどんどんとばされて、気がつけば万善寺が自治会の会館長を引き受けることになってしまった。
現状をつぶさに判断するに、固辞して意地を通すのも大人げないことだし、ここはなんもかんも飲み込んでサクッと引き受けようと決めた。
家庭の事情をいちいち言い始めたらキリがない。
早速夜の常会で予算決めをしなければいけない。

島根県山間部のあたり一帯が確実に一歩ずつ限界集落に近づきつつある。
今世紀が終わる頃にはJRも廃線が進み、荒れ果てた街道と通行量もまばらな高速道くらいしか残っていないかも知れない。
私には過去の栄光など最初から皆無だが、それでも「昔は良かった・・」とふとそんな気持ちになることも無い訳では無い。
東堂さん夫婦くらいの高齢者になると気持ちの切り替えを強要できないところではあるが、過去にしがみついてもどうしようもないことをそろそろわかってもいい気がする。
我が子の時代には今のような訳にはいかなくなっているだろうし、まぁ、難しいことです・・

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