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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

大人の事情 

2014/06/09
Mon. 08:48

セブァン・スズキというひとを知っていますか?
現在34~35歳くらいだと思う。
サッカーで巷に話題が飛び交っているブラジル・・・
彼女がそのブラジルで開催された地球サミットの席で環境問題についてスピーチをした時は12歳だったそうだ。
ちょうど同じ頃、吉田家が大田市内の住宅から石見銀山へ転居した。

彼女の話はとても立派であるというより、大人が見て見ぬふりをしていたり、自分の暮らしで精いっぱいで見逃してしまったり気づかなかったりしていることが、厳しく指摘されている。
石見銀山は世界遺産に登録されたことで、正に彼女が12歳の時に世界の大人たちに託した願いを具体的に実践したり証明したりするための発進地としての役割を持つことになったのかなぁと思っている。

そこで、気づかされた大人の一人として自分はいったい何が出来るのだろうと考えたわけだが、結局偉そうなことを言うことも出来ない程の無能で普通のオヤジであるということに気づかされるばかりでどうしようもない。
唯一出来ることといえば、自分のライフワークである彫刻の制作や発表を続けることで周囲にプレゼンテーションするしかないと言うことに思い当たった。

モノの考えの根拠や表現は、ネガティブなものとポジティブなもの、受動的なものや能動的なものなどがあるが、それらの考えや行為は均衡を保ち続けることで客観的であり冷静でいられることだとも思う。
良い意味での中道とか中庸であるということ。

青山は元より不動であり、白雲はおのずと去来する。
半開の花を愛で、微酔を好む。
そういう態度や処世に務め、自我の常識を捨てる。
虚栄プライドも過ぎると排他的になる。
主義主張も過ぎると他者の否定に繋がる。

「ちょうどいいかげん」の難しさを趣旨の根幹として心に刻みながら彫刻の制作や展覧会に取り組むように心がけている。
八方丸く収めることは難しいことだから、そればかりに終始していると本来の面目を見失う。
芸術文化は一方で過激であることも多い。
しかし、この過激さこそが時代に対するアンチテーゼであることをシンプルに内包することもある。
芸術文化を盤石のものにすることで時代の現実が高価なものになり、将来への展望が具体的にみえることも多々ある。
ハードを強化することは、見た目の説得に流されやすい。
ソフトの教化こそが、感動を呼び覚まし他者に伝える大きな力になる。

12歳の少女の数分間のスピーチに12歳の嘘はない。
60歳のオヤジなど、気がつくと知らない間に保身の嘘で塗り固めた自分がいたりする。
このようなことではなかなか清浄に死ぬことなど出来ないなと思う。
死ぬまで嘘を通して傲慢に生きたヤツの告別式など、悲しげな顔の嘘の仮面をかぶった奴らしか集まってこないよ・・きっと・・
そんなこと言ってるオレだって、十分傲慢だけどね・・
世間の大人の皆さん・・・・どう思いますか?

彫刻家の皆様・・
今週中に今年の現代彫刻小品展のお知らせ第2弾を発送予定です。
過去の展覧会の作品図録を同封させていただきます。

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