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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

耳のお供 

2014/06/17
Tue. 07:11

6月に入ってから出かけることが増えた。
万善寺の通勤坊主、工場や材料屋さん、それに街場に点在するお檀家さんの法事。
昔は万善寺のすぐご近所で暮していらっしゃったお檀家さんが、次の代に変わる時、それまでの田舎の自宅をそのままにして街場へ引っ越していかれることが続いたからこうなった。
見方を変えると、家の跡継ぎさんに高学歴が増えて、仕事も大きな街の企業サラリーマンや公務員が増えたということになる。
お百姓さんの家に育った子がお百姓さんのあとをつがないまま就職していったということだ。
高度経済成長期の日本にとっては、それが一番の選択肢だったのかもしれない。
田舎の家を守りながら歳をとって身体が動かなくなって子供に引き取られて、街場の病院に入ってそのまま息を引き取って、その近所の葬祭場で葬式をして、遺骨は一周忌辺りまで自宅で拝んで、その間に適当な霊園を探して、集合墓を造立して田舎に代々続いた墓地を引き上げ遷座して、それでふるさととは縁が切れておしまい・・・なのだが、時々先祖さんの年回の法事がやって来るからその時は街場の坊さんを頼むとお布施も高いし、「そうそう、昔からお世話になってるあの山寺の和尚さんにお願いしよう!」ということで唐突に電話をかけて「○○の○回忌のおつとめを・・」とお願いして、山寺価格で法事をすませる・・・という、そのようなパターンが増えている。

市街地に転居された万善寺のお檀家さんは、仏事にシッカリしている方が多いから、皆さんマメによくおつとめいただいているので、坊主の方も気持ちよく行き来させてもらっているが、東堂さんは車の免許を持たないから、ずいぶんたくさんのお檀家さんを手放したようだ。
その頃は私も寺を出て一人暮らしをしていたし、色々な事情もあっただろうが、結局は寺も檀家もその方がお互い都合が良いと思った選択肢だったのだろう。
それでも熱心なお檀家さんは万善寺を忘れないでいてくれて、この度のように早朝から自宅を出発して、今日は松江まで往復する。
何と、1年分まとめての法事で塔婆も4枚書いた。
俗っぽいことを言うと、今どき往復の油代もバカにならないし、「お車代」も出たりでなかったりだから、私としてはお寺の上げ法事が良いかなと思ってもいるが、自宅に来てくれと頼まれれば、東堂さんのように「免許がないので」でお断りすることも難しいし、「ハイ、承知しました。お伺いしましょう」という流れに落ち着いてしまう。
今どきの山寺の和尚さんの悲哀ですなぁ・・・

そうやって、ジクジクウジウジとネガティブに思ってばかりもいられないので、気持ちを切り替えて道中を楽しむようにしている。
吹奏楽の大会でキーポンの高校はプッチーニのトスカを演奏するようだ。
オペラはオペラらしい・・というか、とにかくスケールのでかい抑揚の激しい楽曲が多いから、結界君のかわいいハンドルを握りながらノンビリとアチコチの街道を走行するにはあまり適した音楽にならない。
クラシックだとやはり室内楽が一番なのだが、延々とバッハやモーツァルトなどの有名どころを聴いていても飽きてしまうから・・というより気持ちよくなって眠くなってしまうから選曲が難しい。
そこで登場するのが例のPodcastということになって、今もこうして早朝のプチプチの裏番でiTunesがフル稼働している。
改良衣でクラシックというのもなかなかオツなものだが、日本海や宍道湖を眺めながら走っているとクラシックロックも良い感じで溶け込んでくる。
クイーン、エアロスミスなどなど・・
それに、最近良く聴いているのがコールドプレイ。
あのアイルランドっぽい楽器の使い方とか、繰り返されるシンプルなフレーズが耳に心地よい。
男性歌手の声は、意外に結界君の走行音で消えてしまうこともあるので、車で聴くのは女性の声があっていると思う。
ナタリー・コールの澄んだ声も渋いし、サラ・ブライトマンのポップなクラシックも良い。
楽器だとマイルスのミュートトランペットなんかが良い感じで耳に入る。
コルトレーンのサックスもバリバリしていて耳に入りやすい。

・・・まぁ、ようするに何でもいいって訳・・のような気もするなぁ・・・
そんなわけで、本日もそろそろ松江までいってきまぁ〜す。

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