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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

無学のすすめ 

2014/08/08
Fri. 08:04

久々に雨が上がったので少しだけでもと思って夕方から草刈りをした。
今年は草刈りの回数も減ってしまったから、寺の周囲の至る所がイノシシの遊び場になっている。
近づくと獣の匂いがプンプン漂ってくる。
こうしてイノシシが暴れているとマムシが現れない。
世の中というか自然の循環というか、色々な場面で色々な駆け引きがあって、なかなか面白いものだ。

時間が前後して、昼過ぎには隣町にある同宗の寺で施食会があった。
参詣の皆さんも暑い中、寺の急な階段をヨチヨチと登っていらっしゃった。
役員の皆さんもかいがいしく立ち働き、信心の深さを感じた。
こういうことを比べてもしょうがないが、万善寺のお檀家さんに見せてあげたいと思った。
坊主の出来の違いがこういう時にバレてしまう。

ナンチャッテ坊主は、寺内の身内の仕切りもまともにできなくてドタバタしている。
いつの頃からかどのあたりからこんなに収拾のつき難い尖った暮しぶりが続いてしまったのか、今さらになって反省ばかりの寺暮らしが続いている。
老僧は新聞を読むこともテレビを見ることもしなくなった。
おかみさんは晴れたら畑仕事。時々庭の草取り。寝る前のテレビ。
このような暮らしがもうかなり長く続いている。

通院の待ち時間に暇つぶしと思って老僧へ禅語の文庫本を渡したら、10秒も持たないで返されてしまった。
社会福祉から届いたおかみさん宛の研修参加の書類を本人へ渡したら、「そんなもん出る気はないけぇ〜ねぇ〜!」となぜか凄い剣幕になって書類を突き返された。
現在の社会情勢に無知無学であるということは、一方でそれなりに面倒な悩み事をしないですむし、それが気楽でいいのかもしれない。
90歳になって向学心も消えうせて、本能で生きはじめてきた老夫婦を見ると、日常のストレスは絶え間がないものの、それはそれで二人仲良く歳を重ねて最小限の介護に救われながら頑固に生きているわけで、そう云う暮らしもなかなか捨てたものでもないかな?と思ったりしてしまう。

久々に石見銀山の吉田家へ帰宅した時、久々に猫と戯れた。
本人(猫)たちは迷惑なことだろうが、それでもしばらくは我慢してオヤジの我がままにつきあってくれた。
無表情ながらにかわいいものだ。
その無表情がなかなかに泣かせるところでもある。
特に、クロの感情の平静さは頭が下がることもシバシバで、在家坊主の浅知恵を見抜かれてしまったようでヒヤリとした。

イノシシやら猫やら、色々教わるところも多い昨今となっている。

IMG_2511.jpg

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