FC2ブログ

工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

雨上がり 

2014/08/12
Tue. 05:55

日に日にお盆が近づいている。
島根県でも赤来高原のあたりは8月の旧盆がほとんどで、組寺の施食会も8月に集中する。
お盆の棚行は寺それぞれで、ほぼ1ヶ月続く寺もあれば3日ですませる寺もある。
万善寺はもう半世紀以上前から棚行日が決まっていて、いまだにそれをほぼ踏襲している。

そうやって決まった日に棚行をつとめながら、その合間に寺の営繕や荘厳や墓掃除などの作務をつとめる。
特に忙しいというわけでもないが、気ぜわしい感じが続いて、それに老僧夫婦のこともあるから、どうしてもお盆前のこの時期になるとイライラが溜まってストレスの解消が難しくなる。

老僧の方は自分が現役を引退したと自覚できているから、かなり我慢をして私の挙動に見て見ぬふりをしてくれているので比較的気楽に毎日を乗り切ってくれて助かっている。
おかみさんの方はなかなかそういうわけにはいかなくて、盆行事のことごとくに采配を行使しようとする。
昔と同じようなことが通用しないことはわかっていると思うのだが、それを受け入れる術を思いつかないところもあって、時代の対応に不具合が生じる。
二人とも人生のほとんどをそれぞれの立場と役割を分担して助け合って在家坊主の暮らしに染まって生きているから仕方のないことだ。
現役を引退した老僧には後継者の私がいるからなんとか気持ちも切り替えられるが、おかみさんには後継者がいないから引退がうまくいっていない。
そのあたりの身内の不具合が寺族のストレスになってしまっている。

台風の長雨が続いて外仕事が出来ないでいたが、久しぶりに雨も上がったので草刈りと墓掃除をした。
どちらも長い間棚行の裏番組でおかみさんの仕事になっていたから、それを私が横取りしたかたちになって、彼女にとってはいろいろ気に入らないことをすぐに口に出す。
いちいち聞いているのもキリがないから、すべて流してやりたいようにできるようにチャッチャとことをすませている。

3時間で墓掃除を終了した。
なにごとも目に見えて変化していくことがすがすがしく気持ちがいい。
鬱蒼とした雑木林に佇む墓地には、長雨でタップリ水を含んだ落ち葉が絨毯の如く広がっている。
今年は久々に朴の落ち葉を見た。
今まで気付かなかったことだが、墓地の近所に朴の木が育っているようだ。
椎の実も落ち葉に助けられてアチコチで根付いていた。
今年は当たり年だったようで小さな山梨の実が転がっている。
その気になって収穫したら結構な量になっていたろう。
墓地の霊気もあってか、やっかいな下草がはびこることもない。
掃除で溜まった落ち葉は腐葉土に変ってやがて山に帰ることになる。
椎の幼木はどれほどが生き残って成長するだろう。
雨続きで心身ともに湿っぽい毎日が続いていたが、久々にいい汗をかいた。

IMG_1835.jpg

[edit]

CM: 0
TB: 0

page top

この記事に対するコメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://tetujin29.blog31.fc2.com/tb.php/1690-b5e2e7b5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2020-08