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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

坊主日曜 

2014/08/20
Wed. 09:50

久々の・・というより、8月に入ってはじめての坊主日曜にするつもりで朝からロフトでゴロゴロしている。
万善寺はインターネット環境がないから、メールの回覧も、もちろんブログの更新も、なかなか苦労してホネがおれる。

毎年のように8月と正月の万善寺が少しばかり忙しい時になると老僧夫婦の精神状態が日に日に不安定になる。
昔はそれほどでもなかったが、最近は年々激しくひどくなって収拾がつかなくなる。
これが老化だということが手に取るように感じる。
世間では80歳過ぎたジジババが介護に疲れたとかいって殺し合いをするなどという現実をよく見聞きするが、それもうなずけるほどの現状が目の前で展開されている。

月初めには日常の暮らしに若干余裕がある感じで、歳より同士独り言をいいあっている程度。
それが月半ばあたりから少しずつ常軌を逸する行為が目立ちはじめ、最近はイライラをモノにぶつけたり、ビックリするほどの汚い言葉でお互いを罵ったりしはじめる。
もちろん、その輪の中に運悪く私がいたりすると、矛先がこちらに向けられたりしてよけいにややこしくなる。
私もこうみえて(??)結構いい歳をしたジジイだから、この先しだいに老僧夫婦のように過激になっていくのだろうなと思いつつ、今のところは、彼等の足腰のおよばない急な階段の先にあるロフトへ逃げ込んで引きこもったりしてその場をやり過ごしている。

もう90歳近い二人だから、誰がどう考えてもこの先10年と生きられるわけでもないのに、余生を静かに過ごそうと自分を律する気持ちなど完全に消えうせてしまっている。
今さらになって、聞きわけよく息子の忠告に耳を傾けることなど出来るわけもなく、このまま自分の意地や理屈や我を通して益々気難しくなっていくのだろう。
そういう二人と接しつつ、一方で寝たきり介護で苦労しているわけでもない自分の現状のありがたさを感じてもいる。

前から思っていることだが、私は孟子性善説を念頭に周囲を見て自分の位置を見ているところがある。
その説が良いかどうかとか、正しいかどうかとか、そういうことはそれぞれ個人の解釈の問題だから特に押し売りするわけでもないが、とにかく吉田オヤジはそういうふうに思い考えつつ周囲とつきあっているような気がする。
寺の老夫婦にしても、結局は現代社会の激変の中で時々の常識を修正できないまま老化してしまったのだろう。
彼等にとっての正しい行いが、長い歳月の中で世間の方向と少しずつズレてしまっただけのことだと思う。
彼等を見ていると、上手に生き抜くことは難しいことだと思うし、上手に死ぬことはもっと難しいと感じる。
さてさて・・自分はどうなることやら・・・

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