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工房むうあと鉄の手仕事

鉄の彫刻家、吉田正純の手仕事、彫刻や展覧会の紹介、万善寺住職活動など、さまざまな日常を公開します。

猫社会 

2014/08/23
Sat. 06:00

石見銀山は久しぶりに晴れたので久しぶりに草刈りをした。
前回は確か7月の石見銀山史跡掃除より少し前あたりに刈った記憶があるので、もうハッキリ言ってジャングル状態だった。
地形の記憶を頼りに見えない地面を探りながら慎重に草刈り機を使ったが、アチコチにころがる石ころや古い敷石や基礎石にあたって新調の刃のチップがどんどん飛んでいった。

つい昨日には、このジャングルのような裏庭で脱走したクロと始めてみる小太りライトグレーのトラ猫がにらみ合って唸り合って威嚇と牽制を繰り返していた。
前回の脱走時に札付きどら猫のシャープな喧嘩作法で負傷した団子シッポが完治していないまま今回のにらみ合いと追っかけ合いがあったので、さすがのクロもドッと疲れてしまったようだ。
いつもは、吉田家の家猫として安全が確保された非武装地でノンビリごろ寝をむさぼっているから、こうして日々どら猫達の熾烈な頂上戦争が繰り返されている治安の悪い裏庭ジャングルに一歩踏み出すと、緊張で一気にアドレナリンが噴出したはずだ。
今日は一日飯も食べないで吉田家の薄暗がりでジッとしていた。

一緒に暮していると、猫というヤツは本当に面白いほど頑固に自分の世界を持っていて、上手に媚を使い分けながら人間と同居しているなぁと感心する。
性格も猫それぞれで、画一的でないところもまた面白い。
ひょっとして、人間の方が上手に彼等に操られてしまっているように思えなくもない。
見方を変えるとズル賢いところがある。
このズル賢さがあって、ある意味で人間社会の日常のすぐ隣で展開される猫社会の秩序を支えていることになっているのかもしれない。
自分が生き長らえるための野生の本能の賢さを秘めながら、適当に都合よく人間と同居することで適度に平和で快適な暮らしを確保しているように見える。

どちらかといえば猫派で猫好きの私は、学生の頃から現在まで4匹の猫と同居し3匹の小猫と途中まで暮した。
ついでにいうと、犬は3匹でウサギが2匹。グッピーは数知れず・・・などなど・・・
そんな状態で、死に目に会えたというか、最後まで看取ったというか、とにかく墓を造ってやったのは犬とウサギだけで、猫は一匹もいない。
それほど猫は自分の生涯をクールに自分で見極めて全うしているんだなと思う。

猫の生きざまを観察研究することで、人間社会のありようを精選精査出来るような気がしないでもない。
まず、第一に見習わなければいけないことは、戦いはあっても死闘しないこと。
お互いのテリトリーを確保するための通過儀礼的な潔い戦いは、有る意味で平和の確保に通じている。
そして、自分の立ち位置を自覚してわきまえているということ。
上下関係でもなく左右関係でもなく、お互いの個性を尊重して、適度な距離感を持ちながら共同生活が出来ていて、相手の私生活へむやみに踏み込まない。
それに何より、適度な色気があるということ。
オスにはオスなりの、メスにはメスなりの、ちょっとした仕草から醸し出されるさりげない色気に感心する。

チマチマと欲張って狭い根性にしがみついて日々あくせくと暮す人間の皆さんは、猫くんや猫ちゃんたちの暮しぶりをもっともっとリサーチした方がいいんじゃないかなぁ?

IMG_1393.jpg

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